ホワイト・ストライプスの「イッキー・サンプ」♪♪
6thアルバム『イッキー・サンプ(Icky Thump)』(2007年)より。
From "Under Great White Northern Lights"
ああ、マジかよ、誰が思うさ?
メキシコ行きのワゴンに、酔っぱらって座ってる。
しょうがないなぁ、なんてマヌケ。
えーと、ラジオの演奏が始まったとき、頭にこぶができたのさ。
死んでるみたいな、赤毛のお嬢が、
やって来て、スペイン語で言った、「ベッドが必要なの?」
俺は言ったよ、「水を一杯、くれないか。
吐きそうだ、マイクはいらないよ。」(※1)
マジかよ、喉を詰まらせてさ。
コートをつかんで、動揺してたよ、行く準備はできてた。
そして、断言するぜ、髪の他には、彼女の片方の目が白かった。
ぼんやりとした目つきで、見上げてた、横たわったまま。
彼女の手のそばの机には、キャンディケイン(※2)があった。
黒いラム酒、スティックシュガー、ドライアイス、そして何か奇妙なもの。
La la la la la la la
La la la la la la la
白人のアメリカ人、、何だって?もっとましなことはないのか。
なんで、自分を蹴飛ばさないんだ?君だって移民だろ。
誰が、誰を使ってるのか?俺たちは、何をすべきか?
まあ、君だって、ひも付きの商売女にはなれないよ。
マジかぁ、二段ベッドに手錠をかけられてた。
カネを巻き上げられ、周りを見回したが、他には誰もいなかった。
放置されて、自分を石で殴ったよ。
家に戻って、後片付けのやり方を学んだってことさ。
※1:sing around the collar≒I’m gonna puke!「吐きそう」
※2:candy canes:キャンディケイン 硬い杖(ステッキ)の形のキャンディのこと
Lyrics : The White Stripes "Icky Thump"
MVはこちらで、、、
【国内盤CD】ザ・ホワイト・ストライプス / イッキー・サンプ
posted with カエレバ
お得意の耳障りな歪んだギターと、アナログな感じのシンセサイザー、、
リズムのもたった感じが、恐ろしくカッコ好い、この2人の真骨頂なのかもしれないねぇ。
『イッキー・サンプ』Wikiによると、、、
バンドは2011年2月2日に解散を発表しており、結果的に最後のスタジオ・アルバム。
タイトル曲「イッキー・サンプ」は、ジャックが当時の妻カレン・エルソンから
教わった「ecky thump」というイングランド北部で使われる言い回しを捩っている。
※「Icky Thump」は「マジかよ?」とか「びっくり!」という驚きの言葉で、
イングランド北東部ヨークシャー地方の人達が使う“Ecky Thump(ワオ!)"を、
比喩的な意味と言葉遊びを兼ねてスペリングを変えたもの。
「Icky Thump (song)」Wikiによると、、、
歌詞は、違法なメキシコ移民が北に渡るときに直面する困難とは対照的に、
誰か(おそらくジャック・ホワイト自身)がワゴンでメキシコに旅行し、
メキシコとの国境を簡単に渡ることについて語っている。
メキシコ人の女性が、彼に寝るためのベッドを与えるが、
彼を縛り、彼を暴行し、彼を人質にしたと述べている。
ついに逃げることができたとき、彼は、自分で家事をすることに決める。
(おそらく、低賃金の家の使用人として不法移民を雇うことに言及している)
ビデオでは、ホワイトが、女性の家を脱出し、米国に戻るとき、
壁(おそらくメキシコ版万里の長城)を建てている
メキシコ人労働者のそばを通り過ぎる。
残念ながら、このアルバムを最後に解散となったようですが、、、
歌詞も、メキシカンな映画風ストーリー仕立て、見事に移民問題を唄っている。
メキシコとアメリカの壁って、最近じゃ、あの方が言ってましたが、、「トランプの壁」
またもや、、音楽を使うなって、怒られていたよ。。
線を引いたり、壁を作ったり、、何事も、争いごとの根源は、ここにあるのだろう。。