Bruce Springsteen - Streets of Philadelphia - ストリーツ・オブ・フィラデルフィア和訳-[洋楽解説] 月夜ニ君ノ詩想フ♪

【開／閉】

本日の１曲

本日の１曲

ブルース・スプリングスティーンの「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」🔥

映画『フィラデルフィア（Philadelphia）』（1993年）主題歌。

歌詞和訳

俺はあざをつくり、ボコボコにされ、感覚が麻痺していた。
自分自身のことを、認識できなかった。
窓に映る自分の姿を見ても、自分の顔だと分からなかった。
ああ、兄弟、君は、俺を瘦せ衰えたまま、放っとくつもりなのか？

フィラデルフィア（※１）の路上に、、

足が石のように感じるまで、大通りを歩いた。
友の声が、急に消え失せ、聞こえなくなった。
夜になると、俺の血管の血の音が聞こえてきた。
まさしく雨と同じくらい、黒くてひそひそと、、

フィラデルフィアの路上で、、

歓迎してくれる天使なんかいるものか。
ただ、君と俺だけ、友よ。
そして、もはや、俺の服は合わなくなった。
ただ、この皮膚を滑らかにするために、1000マイル歩いたよ。

日が暮れて、俺は目覚めたまま横たわっている。
自分自身が、徐々に消えて行くのを感じる。
だから、兄弟、君の不誠実なキスで、受け入れておくれ。
それとも、こんな風に、お互い干渉しないんだろうか？

フィラデルフィアの路上で、、

注釈

※１Philadelphia：フィラデルフィア（映画の舞台となった都市）

Lyrics : Bruce Springsteen "Streets of Philadelphia"

ベスト・オブ・ブルース・スプリングスティーン [ ブルース・スプリングスティーン ]

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その他動画

サントラヴァージョンは、少し長いようです。こちらで、、、

CD / オリジナル・サウンドトラック / フィラデルフィアオリジナル・サウンドトラック (解説付) (期間生産限定盤)

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アカデミー歌曲賞授賞式での映像はこちらで、、、

Bruce Springsteen - Streets of Philadelphia Oscars 1994 4K*

最近のライブはこちらで、、、

Bruce Springsteen and The E Street Band - “Streets of Philadelphia” - Philadelphia, PA - 8-21-2024

解説・解釈

昨日、久々に、映画『フィラデルフィア』を観てしまったんですねぇ。

この曲、ボスっぽいイメージじゃないんですが、ジーンと沁みてしまった。

若きエリート弁護士だったトム・ハンクスが、エイズで痩せ衰えてゆく姿が、

あまりに痛々しくて、何度観ても、息苦しくなってしまう作品なのです。

エイズで「ゲイ」に対する偏見に満ちた差別が横行していた時代を思い返す。

現在、エイズは「死の病」ではなくなったようですが、完治は実現していない。

エイズ、「死の病」ではなくなったが　生涯のみ続ける薬、完治へ研究：朝日新聞デジタル

　後天性免疫不全症候群（エイズ）は1981年に米国で初めて見つかり、40年が経つ。適切な治療を受ければ発症することはなく、「死の病」ではなくなった。しかし今でも患者は偏見や差別に苦しみ、完治への希望を…

今なお、一生、薬をのみ続けなければならず、偏見や差別に苦しんでいる。。

ＳＮＳ情報

And the Oscar goes to Bruce Springsteen. Jonathan Demme asked him for a rock song, but “Streets of Philadelphia” had other ideas — starting with a hip-hop drum loop. The result? Top 10 & Best Original Song Academy Award, given this week in 1994. https://t.co/jWlOvx8IJn pic.twitter.com/uYzTNQ9qCn
— Bruce Springsteen (@springsteen) March 22, 2022

そしてオスカーはブルース・スプリングスティーンに贈られます。
ジョナサン・デミは彼にロックソングを依頼しましたが、
「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」は別のアイデアを持っていて、
ヒップホップのドラムループから始めました。
その結果は？ 1994年の今週、アカデミー賞のトップ10と
最優秀オリジナルソング賞を受賞しました。

参考・出典

「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」Wikiによると、、、

アメリカ合衆国のロック・ミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンが
1993年公開の映画『フィラデルフィア』（監督：ジョナサン・デミ）に
提供した楽曲。1994年にはシングルとしてもリリースされた。

本作の制作前に、ニール・ヤングの曲「フィラデルフィア」が
映画のエンディング・テーマとなることが決定していたが、
デミはオープニングでもロック・ソングが必要と考えて、
スプリングスティーンに楽曲提供を依頼した。

レコーディングは、ニュージャージー州のスプリングスティーンの自宅スタジオで行われた。
当時スプリングスティーンは、創作活動においてスランプに陥っており、
「自分の小さなスタジオにこもって、
　来る日も来る日も何かを生み出そうとしてみたけど、
　何も生まれなかった」
と述懐しているが、デミから送られたオープニング映像のラフ・ヴァージョンを観て
曲作りに取りかかると、わずか2日ほどで本作が完成したという。

「Streets of Philadelphia by Bruce Springsteen」英語版Songfactsによると、、、

ジョナサン・デミ監督はエイズ問題に詳しくない人々にも
自分の映画を見てもらいたいと考えていた。
スプリングスティーンとヤングなら、エイズで死ぬゲイの男性を描いた映画を
普通は見ないような観客を呼び込めると考えたのだ。
この映画と歌はエイズに対する認識を高め、この病気に対する偏見を
いくらか取り除くのに大いに役立った。

2017年のトライベッカ映画祭では、トム・ハンクスとブルース・スプリングスティーンが
ステージに上がり、この曲について語った。スプリングスティーンは、
映画祭の数日前に亡くなったジョナサン・デミが、映像を思いつくために
映画の冒頭シーンを送ってくれたと説明した。
「結局、あの小さなビートを思いついたんだ。
彼が望んでいたものではないと思ったけど、とにかく送ったんだ」
とスプリングスティーンは語った。

トム・ハンクスはこう付け加えた。
「映画の中で最高の瞬間を作りたいなら、ドアから出て、
　ブルース・スプリングスティーンの曲が流れているかどうか確認してね」