本日の1曲
ジミ・ヘンドリックスの「真夜中のランプ(バーニング・オブ・ザ・ミッドナイト・ランプ)」💡最後のアルバム3rd『エレクトリック・レディランド(Electric Ladyland)』 より。
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(Take 30)歌詞和訳
朝はもう逝ってしまった、昼も逝ってしまった。ここで俺を導いてくれるのは、ベルベット(※1)の如き月だけ。
今日ずっと感じていた孤独すべて、
男を自暴自棄にさせるには、十分すぎるほどだ。
そして俺は独り、真夜中のランプを灯し続ける。
あなたがほほ笑む肖像は、今なお、俺んちの不機嫌そうな壁に飾られてる。
本当は違うんだ、実際には、まったく気にしちゃいない。
ただ、あー、絶え間なく降り積もる埃が、見えにくくしてるだけ。
忘れ去られたイヤリングが、冷たくドアの方を向いて、床の上に置き去りのまま。
そして俺は独り、真夜中にランプを灯し続ける。
燃え尽きろ。
そう、そうだ、
孤独、孤独、孤独、
孤独ってのは、これほどまでに辛い。
だから俺はここに座り、代わり映えのしない暖炉にあたってる。
相変わらずの爆発が、頭の中をよぎるのを待ちわびて、
そしていずれは、時が教えてくれるのだろう。
願い井戸(※2)の水面のこと、
そして俺のために、売り買いしてくれる誰かのこと、
俺の鐘を繰り返し鳴らしてくれる誰かのこと。
そして俺は独り、相も変わらずランプを灯し続ける。
そうさ、ダーリン、俺の呼ぶ声が聞こえるかい?
ひどく孤独で、圧倒されちまってる。
そうさ、そう、孤独、孤独、
俺の心は、、
注釈
※1velvet:ベルベット
ベルベット - Wikipedia
タテ糸パイルの比較的毛足の長いパイル織物の一種。高密度に繊維が揃い繊維の末端周辺に特有の肌触りを持つ。
※2wishing well:願い井戸
「wishing well」の意味・使い方・表現
wishing well 〔コインを投げ込むと〕願い事をかなえてくれる井戸 - アルクがお届けするオンライン英和・和英辞書検索サービス。
Lyrics : Jimi Hendrix "Burning Of The Midnight Lamp"
その他動画
公式音源はこちらで、、、
Burning of the Midnight Lamp
Provided to YouTube by Legacy RecordingsBurning of the Midnight Lamp · The Jimi Hendrix ExperienceElectric Ladyland - 50th Anniversary Deluxe Edition℗ 2009 E...
フランスのテレビ映像のよう。。サックスで始まってるわ。

JIMI HENDRIX - BURNING OF THE MIDNIGHT LAMP - OCT 10, 1967
Dim Dam Dom 1967 rebroadcast (french channel "Tele Melody" october 2007)Please go to my myspace page and check out some of my favorite young guitarist. Bel...
解説・解釈
やはり、ジミ・ヘンドリックスの詩って、繊細で美しいんだよなぁ、切なくなるのである。「砂漠の真ん中の小さな古い家で、真夜中のランプを灯している男の気持ち…」らしい。
このチェンバロ(ハープシコード)って、ジミヘンが弾いてたんですね。(公式音源の方)
初ワウだったようで、確かに、この曲のイントロって、サイケな雰囲気が溢れてる気もする。
ジミ・ヘンドリックスと言えば、音楽の理論などに疎く楽譜もほとんど読めなかったと
言われているんですが、天才的音感の持ち主で、アドリブとか凄かったようですから、
感覚の赴くまま、「頭に浮かんだ音」を表現していたのかもしれないですねぇ。。
SNS情報
In making their first of two appearances on the #BBC in the week, on August 22, 1967 The #JimiHendrix Experience appeared on the BBC TV's "Dee Time" to promote "Burning Of The Midnight Lamp." The group mimed the performance over a pre-recorded backing track. pic.twitter.com/iDG6PzNXgj
— Jimi Hendrix (@JimiHendrix) August 22, 2024
1967年8月22日、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスは、
その週にBBCに出演する2回のうちの1回目として、BBCテレビの番組
「ディー・タイム」に出演し、「バーニング・オブ・ザ・ミッドナイト・ランプ」
を披露した。
グループは事前に録音されたバッキングトラックに合わせて口パクで演奏を行った。
On July 19, 1967 The Jimi Hendrix Experience recorded "The Stars That Play With Laughing Sam's Dice" at Mayfair Studios in New York City. This session, along with "Burning Of The Midnight Lamp" marked the group's first 8-track studio recordings#JimiHendrix #8Track #NewYork #NY pic.twitter.com/0kIJDmUFTk
— Jimi Hendrix (@JimiHendrix) July 19, 2020
1967年7月19日、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスはニューヨーク市の
メイフェア・スタジオで「ザ・スターズ・ザット・プレイ・ウィズ・ラフィング・サムズ・ダイス」を録音した。
このセッションは、「バーニング・オブ・ザ・ミッドナイト・ランプ」の録音とともに、
グループにとって初の8トラック・スタジオ録音となった。
ELECTRIC LADYLAND and LOS ANGELES FORUM: APRIL 26, 1969 are set for release this November 7th on Blu-ray featuring a new Dolby ATMOS mix. Pre-order your copies from: https://t.co/esUzc3tnTg#JimiHendrix #Hendrix #Jimi #ATMOS #Dolby #Bluray pic.twitter.com/gqrG5zWRtp
— Jimi Hendrix (@JimiHendrix) October 27, 2025
参考・出典
「Burning of the Midnight Lamp」英語版Wikiによると、、、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが録音した曲で、
フロントマンのジミ・ヘンドリックスが作詞作曲し、バンドマネージャーの
チャス・チャンドラーがプロデュースし、R&Bグループの
スウィート・インスピレーションズがバックボーカルを務めている。
1967年8月にイギリスで4枚目のシングルとしてリリースされ、後に1968年に
イギリス版コンピレーションアルバム『スマッシュ・ヒッツ』に収録された。
ヘンドリックス評論家のハリー・シャピロとシーザー・グレブビークはこの曲を
「内省的で憂鬱」と評し、ヘンドリックスがこの曲のインスピレーションについて
次のような洞察を提供していると引用している。
「そこにはとても個人的なことが書かれています。でも、旅をしていると、
どんな場所であっても故郷と呼べる場所がない、という気持ちは、
誰にでもわかると思います。砂漠の真ん中にある小さな古い家で、
真夜中のランプを灯している男の気持ち…
いつも個人的なことを書きたいわけではありませんが、そうなのです。」
シャピロとグレブビークは、この曲の音楽的内容について、イントロでヘンドリックスが ハープシコードを演奏している点を指摘している。ヘンドリックスは「ふと頭に浮かんだ」
と述べ、
「ピアノもハープシコードも弾けないから、ちょっとした音を拾ってそこから始めただけ」
と冗談を飛ばしている。また、この曲はヘンドリックスがギター録音で初めて
ワウワウ・エフェクトを使用した曲である。
「Burning of the Midnight Lamp by Jimi Hendrix」英語版Songfactsによると、、、
ヘンドリックスは1967年にニューヨークからロサンゼルスへの飛行中で
この歌詞を書いた。歌詞は彼が当時感じていた混乱を表現している。
ヘンドリックス:
「これは本当に誇りに思う曲だ。今までで最悪の曲だと言う人もいる。
でも僕は最高だと思う。たとえテクニックが優れていなくても、
音がクリアでなくても、歌詞が聞き取れなくても、何度も聴いて、
また聴きたくなる曲だ。僕はピアノもチェンバロも弾かないけど、
この様々な音をうまく組み合わせることができた。
これが出発点だったんだ。」
この曲では、ヘンドリックスはギターにワウペダルを使用した。
これはフランク・ザッパの影響を受けている。



