ポリスの「シンクロニシティーII」☆彡
5thアルバム『シンクロニシティー(Synchronicity)』(1983年)より。。
とある郊外の家族の朝。
祖母が、壁に向かって、悲鳴を上げる。
ライス・クリスピーの騒音の上に、叫ばねばならない。
まったく聞こえない。。。
母親は、退屈と欲求不満を、えんえんとしゃべり続ける。
しかし、誰も皆、彼女の自殺は、あり得ないと知っている。
父親は、遠くを眺めているばかり。
彼の我慢も、もう限界か。
何マイルも離れて、、、
何かが、ドロドロのヘドロから、這い出す。
暗いスコットランドの湖の底で。。。
とある醜悪な工場地帯の朝。
工場は、げっぷをまき散らし、空を汚染する。
彼は、(ストライキの)ピケラインを無視して歩く。
彼は、何故なのか、という疑問はもたない。
秘書は、ふくれっ面で、赤いライトの中を、
安い売春婦のように、着飾ってる。
彼の欲求は、見ることだけ。。。
そして、いわゆる上司とのミーティングは、いつも、
股間に、屈辱的な蹴りを入れられるようなものだ。
何マイルも離れて、、、
何かが、湖面を、這いまわる。
暗いスコットランドの入り江で。。。
とある仕事終わり。
ラッシュアワー地獄が、あるのみ。
輝く金属の箱の中のレミング(注◆)のように詰め込まれる。
自殺レースの競技者たち。
父親は、ハンドルを握りしめ、ひとり遠くを凝視する。
彼は、何か、どこか、壊れていると知っている。
ヘッドライトに、ぼんやりと、家の明かりが浮かぶ。
苦痛は、彼の眼球を、うずかせる。
何マイルも離れて、、、
岸のコテージのドアに、影が忍び寄る。
暗いスコットランドの湖の。。。
遠く、遠く、離れた。。。
◆レミング:和名は、タビネズミ(旅鼠)。
数が増え過ぎると餌が足らなくなるので、
生存数をコントロールするためにある一定の周期で、
崖から飛び降りて集団自殺するといわれている。
Lyrics : The Police "Synchronicity II"
ザ・ポリス / シンクロニシティー(SHM-SACD) [SACD]
posted with カエレバ
復活のライブはこちらで、、、
Police - Certifiable CD アルバム 【輸入盤】
posted with カエレバ
さすがスティング!!社会派、バリバリな感じでイイですね。
「Synchronicity II」英語版Wikiによると、、、
カール・ユングのシンクロニシティ理論に言及しているこの曲は、
名目上、家庭、仕事、環境が気が滅入って憂鬱な父親の物語。
歌詞は「壁に向かって叫ぶ祖母」と「母親は退屈と欲求不満の連祷を唱えるが、
彼女の自殺はすべて偽物であることを分かっている」と述べている。
「パラノイアの淵にいる男がいて、彼のパラノイアが増えるにつれて、
スコットランドの湖でモンスターが形作られ、
モンスターは男性の不安の象徴であるという国内の状況がある。
それはシンクロニスティックな状況だ。」
—スティング、「ビジュアルドキュメンタリー」、1984年。
スティングはタイム誌にこの曲のテーマを次のように説明している。
「ユングは、人生には大きなパターンがあり、それは単なる混沌ではないと信じていた。
僕らの曲「シンクロニシティII」は、論理的または因果的にではなく、
象徴的につながっている2つの平行した出来事についてだ。」
なんだか、最近、考えてしまったりするのよねぇ。。。
資本主義社会の矛盾?崩壊??格差社会の悲哀???
まあ、本当の貧困を味わったことがない私には、語れないかな。
それにしても、、、
一種のシンクロニシティかもしれないなぁ。ユングによれば共時性(きょうじせい)。
・・・「意味のある偶然の一致」なのでしょうか???
私の若干不本意な?休暇と、、、ラジオ出演?CD発売?(笑)
ポリス・スティング歌詞和訳一覧
7拍手👏ありがとうございました。