本日の1曲
デヴィッド・ボウイの「チェンジス」☆彡4thアルバム『ハンキー・ドリー(Hunky Dory)』(1971年)より。
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Live, 1973歌詞和訳
ああ、そうさ。んー。
今なお、何を待っていたのか解らないし、(※1)
僕の時間は奔放に過ぎ去った、百万のどんずまり、そして、
毎度、やり遂げられるはずだと思っていた。
そんなに甘いものじゃなかったようだ。
だから自分に向き合うため、自分自身を変えたんだけど、
ほんの一瞬たりとも、垣間見ることはなかった。
他の人々が、いかさま師をどう見てるかなんてさ。(※2)
僕はそれを試すのに、あまりにも急ぎ過ぎてる。
チ、チ、チ、チ、チェンジ。(向きをかえ、未知のものに立ち向かえ)
チ、チ、チェンジ、金持ちになりたいんじゃない。
チ、チ、チ、チ、チェンジ。(向きをかえ、未知のものに立ち向かえ)
チ、チ、チェンジ、ただ、別の男になるしかないだろう。
時は、僕を変えるかもしれない。
だけど、時間をたどることはできないんだ。
ああ、そうさ。
波紋が大きさを変えてゆくのを見守ってるけど、
生ぬるい諸行無常の流れを残すことは、決してない。
だから日々は、僕の瞳をゆっくり流れて行く。
だけどなおも、日々は同じに思える。
そう、君が唾を吐きかける、この子供達。
彼らが、世界を変えようとするとき、
君の助言などに影響されたりしない。
自分たちが直面していることを、知らないはずはないのだ。
チ、チ、チ、チ、チェンジ。(向きをかえ、未知のものに立ち向かえ)
チ、チ、チェンジ、大人になって脱け出せとか言うんじゃない。
チ、チ、チ、チ、チェンジ。(向きをかえ、未知のものに立ち向かえ)
チ、チ、チェンジ、君の恥はどこにあるんだ?
時は、僕を変えるかもしれない。
だけど、時間をたどることはできないんだ。
君らのおかげで、僕らはずっとその中に首までつからされたまま。
時は、僕を変えるかもしれない。
だけど、時間をたどることはできないんだ。
まだ見ぬ魅惑、、僕を惑わし続ける。
ああ、様々な変化は、僕が通過するペースを握っている。
チ、チ、チ、チ、チェンジ。(向きをかえ、未知のものに立ち向かえ)
チ、チ、チェンジ、ああ、ロックンローラーども、警戒せよ。
チ、チ、チ、チ、チェンジ。(向きをかえ、未知のものに立ち向かえ)
チ、チ、チェンジ、ほどなく、今に君は年老いてゆく。
時は、僕を変えるかもしれない。
だけど、時間をたどることはできないんだ。
時は、僕を変えるかもしれないと言ったけど、
時間をたどることはできないんだ。
注釈
※124歳のデヴィッド・ボウイは、あらゆる方法で名声を追い求めていた。少なくとも10の異なる音楽スタイルでバンドに所属し、モデルも少し手掛け、
他人の曲を書き、映画やテレビで俳優として活躍し、
仏教とパントマイムを学び、アーツ・ラボの共同設立者も務め、
1969年にはシングル「スペース・オディティ」が全英チャートで5位にランクインし、
BBCのアポロ11号特集で使用されたことで成功を味わった。
その後、彼は「ウォーホル」を彷彿とさせようと、自分の曲を演奏するバンドを結成し、
自分の名前を世に知らしめるためなら何でも受け入れる姿勢を見せた。
1971年までに、あの熱狂的な活動は彼をどこへ導いたのだろうか?
どうやら彼は一発屋だったようだ。しかし、彼は最初の頃の絶望感を捨て去った。
彼の中で何かが変わったのだ。内面の変化と同じように、外面にも変化が起きた。
運命の転換は、文字通り数ヶ月先のことだった。
※2若き日のボウイは、自分を偽物、インチキ、ロックスターのふりをしている人間だ
と考えていた。ライブでは、この曲の演奏方法すら知らないと告白した。
実際、『ハンキー・ドリー』のライナーノーツでは、自らを「俳優」と称している。
キャリアの後半、ボウイは日常的にペルソナを演じ、エイリアンやデュークスなど、
ミュージシャンのふりをやめ、あらゆるキャラクターを演じた。
Lyrics : David Bowie "Changes"
その他動画
公式リリックビデオはこちらで、、、![David Bowie - Changes [Official Lyric Video]](https://i.ytimg.com/vi/4BgF7Y3q-as/mqdefault.jpg)
David Bowie - Changes [Official Lyric Video]
The official lyric video for David Bowie - ChangesPre-order the Hunky Dory 50th Anniversary Picture Disc here https://davidbowie.lnk.to/HunkyDoryPDSubscribe ...
グラストンベリー・フェスティバルのライブはこちらで、、、

David Bowie - Changes, Live at Glastonbury 2000 (Video Clip)
David Bowie performing Changes Live at Glastonbury in 2000.Taken from Bowie's 'Glastonbury 2000' released in 2018.Subscribe to the David Bowie channel for al...
解説・解釈
デヴィッド・ボウイって派手な印象しかないけど、案外「下積み」長かったんだよね。1964年に「ディヴィー・ジョーンズ・アンド・ザ・キング・ビーズ」としてデビュー、
しばらくはヒットに恵まれず、次々と改名を重ね1966年にデヴィッド・ボウイ」として定着。
1969年にやっと、アポロ11号の月面着陸に合わせて、「スペイス・オディティ」が
ヒットするも、その後低迷、「一発屋」とまで言われていたこともあったという話も。
この頃に、アルバム『ハンキー・ドリー』はリリースされている。
若き日のボウイは、あらゆる方法で名声を追い求めて、自分を偽物、
インチキ、ロックスターのふりをしている人間だと考えていたようで、当時、
そこから脱け出そうと、もがいていた時期なのか、歌詞にも現れている。
しかし、彼は、そんな状況に屈することなく、変化し続けて行くこととなる。
そして、1972年6月、コンセプト・アルバム『ジギー・スターダスト』をリリース。
架空のロックスター「ジギー・スターダスト」を名乗り、徐々に奇抜な衣装、
(山本寛斎の衣装も多い)、奇抜なメイクへと変貌していったのである。
今となっては、この「チ、チ、チェンジ」、決意表明にしか聴こえないかもなぁ。
と言いつつ、実は「捨て曲」だった?第一子が産まれてくるのを楽しみにしていた
時期だったという「変化」でもあったようです。
SNS情報
David Bowie - Changes (Live Glastonbury 1971) https://t.co/YiDQOIKlgg pic.twitter.com/arzOK8s6HY
— David Bowie News (@davidbowie_news) May 25, 2021
You have 5 days left to relive @DavidBowie's iconic @Glastonbury set ⚡️
— BBC Radio 2 (@BBCRadio2) July 24, 2020
⏯ Including his classic hits like Space Oddity, Heroes, Starman, Ashes to Ashes and Changes, head to @BBCiPlayer before it drops off: https://t.co/TKHiJcM93G pic.twitter.com/8TA598S2vP
参考・出典
「Changes (David Bowie song)」英語版Wikiによると、、、デヴィッド・ボウイの1971年のアルバム『ハンキー・ドリー』に収録されている曲。
RCAレコードは1972年1月7日にアルバムからのシングルとしてリリースされた。
ボウイとケン・スコットが共同プロデュースを行い、
ストローブスのメンバーであるリック・ウェイクマンがピアノを弾き、
後にスパイダーズ・フロム・マースとして知られるようになるミュージシャンをフィーチャーした。
ギタリストのミック・ロンソン、ベーシストのトレヴァー・ボルダー、
そしてドラマーのミック・ウッドマンジー。
この曲はまた、ボウイが彼の録音の 1つでサックスを演奏した最初の曲でもある。
彼のキャリアのこの時点で、ボウイは数多くの音楽スタイルを試していたが、
そのすべてが彼のスターダムを獲得することに失敗していた。
「Changes」の歌詞はこれを反映しており、
最初の詩は芸術的な再発明の強迫的な性質に焦点を当てており、
ロックの主流から距離を置いている。
2番の歌詞は、子供とその親の間の衝突に関するものであり、
ボウイが以前に話していたトピックである、子供がティーンエイジャーとして
自分自身であることを許可するよう促している。
「Changes」の歌詞は、芸術的な再発明の強迫的な性質と、
ロックの主流から距離を置くことに焦点を当てている。
作家のジェームズ・E・ペローネは、それらを「考えさせられる」そして
「明らかに自伝的」であると呼ぶ。キャリアのこの時点で、ボウイはマネージャーや
レーベルから音楽的にどのように進歩すべきかを頻繁に指示され、フォーク、
ハードロック、ソウルなどのジャンルを試すことになった。これは最初の詩に
反映されており語り手は鏡を通して自分自身を見つめ、
真のアイデンティティを見つけようとしている。
ペローネは、この詩は、スターダムを獲得できなかった初期のスタイルはすべて
「真のデヴィッド・ボウイ・スタイル」ではなかったことを「公に認める」ものとして
機能していると主張している。
「Changes By David Bowie」英語版Songfactsによると、、、
ボウイはこの曲を、個人的な大きな変化を経験していた時期に書いた。
妻のアンジェラは、夫婦にとって初めての子供であるダンカンを妊娠中だった。
ボウイは父親と非常に仲が良く、自分の子供が生まれることをとても楽しみにしていた。
この楽観的な姿勢が「Changes」に色濃く表れている。
ボウイによると、この曲はもともとナイトクラブの曲のパロディだったという。
「ちょっとした使い捨て」だったが、コンサートで人々がこの曲を歌い続けたため、
彼の最も人気があり、長く愛されている曲の一つとなった。
ボウイ自身は、この曲がこれほど成功するとは思っていなかったが、
この曲は若い聴衆の心に響き、
「世界を変えようとしながら唾を吐きかける子供たちは、
あなたの相談など気にしない。彼らは自分が何を経験しているのか、
よくわかっているのだ」
といった歌詞に共感した。
デヴィッド・ボウイ歌詞和訳一覧
あとがき
(2010/02/07 の投稿を更新しました)あんなに変化を好んでいるように見えていたデヴィッド・ボウイが、こう唄っているよ☆
「Ch-ch-ch-ch-changes...Turn and face the strange」
変えると言うことは、勇気のいることかもしれないね。。☆彡
昨年は、『CHANGE!』って、流行りましたよねぇ。。。
あの国も、この国も、、果たして、変革はなるのでしょうか???(困)
18拍手👏ありがとうございました。