ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「僕は待ち人」☆彡
デビュー・アルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』(1967年)。
Lou Reed and David Bowie
僕は、男を待っている。
手には、26ドル。
レキシントン125番街(※1)まで、、
気分が悪くて薄汚い、生きているよりも死んでる感じ。
僕は、男を待っている。
ヘイ、白人の坊や、山の手では、何しているんだい?
ヘイ、白人の坊や、俺らの女たち、追っかけきたの?
ああ、失礼、、まったく頭になかったよ。
大切な、親愛なる友を探してるだけさ。
男を待ってるんだよ。
あいつがやって来る、黒ずくめの恰好さ。
プエルトリコな靴と、大きな麦わら帽子。
早く来たりしない、いつも遅れるのさ。
まず学ぶことは、君がいつも待たなきゃならないということ。
男を待ってるんだよ。
ああ、何とかしてくれ。
ブラウンストーン(※2)まで、階段を3段登る。
誰しも君に釘付けになるけど、誰も気にしちゃいない。
あいつは仕事なのさ、君に甘いモノをくれる。
ああ、そしたら君は、もう行かなきゃな。ぐずぐずしてる時間はない。
僕は、男を待っている。
ベイビー、わめくんじゃない、ダーリン、怒鳴ったり叫んだりするな。
イイ気持ちさ、僕がやってのけるつもりだったの知ってるでしょ。
イイ気持ちさ、イイ気持ちなんだ、ああ、すっごい元気さ。
明日まではね、、でも、それはまた別のときにでも。
僕は、男を待っている。
家に、帰るよ。
ああ、大丈夫さ。
Huh huh
※1レキシントン125番街:125丁目駅 (IRTレキシントン・アベニュー線)参照。
※2ブラウンストーン:正面にブラウンストーンを張った家。こんな感じかと、、
Lyrics : The Velvet Underground "I'm Waiting For The Man"
本家はこちらで、、
この辺って苦手意識が強い。インテリなクリエイティブさに、ジェラシーを憶えるのである。
アートな世界への憧れは、フツウな自分の痛恨のコンプレッククスと表裏一体なのである??
この『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』のバナナは有名ですよね🍌
端にはPeel Slowly and See(ゆっくりはがして、見ろ)と書かれていて、
初期の盤では貼ってあるバナナのステッカーをはがすとバナナの果肉が現れる。
かの有名なポップアートの旗手、アンディ・ウォーホルの作品なわけですが、、
プロデューサーとして、女優でファッションモデルのニコさんを、半ばゴリ押しで、
ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに参加させたということのようです。
「I'm Waiting For The Man」英語版wikiによると、、、
ニューヨークのレキシントンアベニューと125番街の交差点近くの
ハーレムの街角で待っていて、26ドル相当のヘロインを購入することを
購入者の観点から歌った曲。
おそらく、彼は別の場所から、ハーレムにやってきた旅行者。
また、タイトルの「男」は麻薬の売人。
ヴォーカル・ギタリストだったルー・リードはこちらで、、、
デヴィッド・ボウイのソロヴァージョンもあるようですね、こちらで、、、