ボブ・ディラン「コーヒーもう一杯(ワン・モア・カップ・オブ・コーヒー)」☕
17thアルバム『欲望(Desire)』(1976年)より。。
LIVE performance [Full Song] 1975 | Netflix
あなたの吐息は、甘い香り。
あなたの瞳は、空に浮かぶ2つの宝石のよう。
あなたの背筋はまっすぐ伸び、あなたの髪はつややかだ。
あなたが横たわる枕の上に。
しかし、愛情を感じることはない。
感謝も、愛もないのだ。
あなたの忠誠心は、私に対してじゃない。
天上の星たちに対してなのだ。
別れのコーヒーをもう一杯。。
コーヒーをもう一杯、去り行く前に。
眼下の谷へと、、
あなたの父上、彼は、おたずね者。
そして、さすらうことをなりわいとしている。
彼は、あなたにえりすぐる方法を教えるだろう。
そして、ナイフの投げ方も。
彼は、自分の王国を監督する。
だから、よそ者が侵入することなどない。
彼の声は震える。
食べ物をもう一皿、注文する時には。
別れのコーヒーをもう一杯。。
コーヒーをもう一杯、去り行く前に。
眼下の谷へと、、
あなたの妹は、未来を見ている。
あなたの母上と、あなた自身のように。
あなたは、読み書きを学んだことがない。
棚には、まったく本などない。
そして、あなたの喜びは、際限がない。
あなたの声は、マキバドリのよう。
けど、あなたの心は、海のように、
神秘的で、暗い。。
別れのコーヒーをもう一杯。。
コーヒーをもう一杯、去り行く前に。
眼下の谷へと、、
Lyrics : Bob Dylan "One More Cup Of Coffee"
欲望[CD] / ボブ・ディラン
posted with カエレバ
公式音源はこちらで、、、
アコースティックギターとヴァイオリンが、物悲しいジプシーの物語を奏でる♪
ボブ・ディランとエミルー・ハリスが、唄い上げるメロディが一層切ない♪
Songfacts One More Cup of Coffee (Valley Below) by Bob Dylan英語版によると、、
ディランは34歳のときに、フランスのサント=マリー=ド=ラ=メールを訪れ、
ジプシーのお祝いに出席した。その経験は彼に強い印象を残した。
「一人の男が、5発の弾丸を込めてロシアンルーレットしたことを決して忘れない!」
ディランはその経験について書いた。
「とにかく、物事は続き、私が出て行く時間だった。
彼らは言ったんだ、「ここを去るとき、何をか欲しいものはあるかい?」
私はちょうど、別れのコーヒーを、一杯頼んだ。
彼らは、それをバッグに入れてくれた。
そして、海を見ながら立っていたときに、
まるで自分が立っていた眼下の谷を見ているようだった。」
このサント・マリー・ド・ラ・メールとは、「海(から)の聖マリアたち」の意で、
マグダラのマリア、マリア・サロメ、マリア・ヤコベ、従者のサラ、マルタ、ラザロたちが、
エルサレムから小舟で逃れてこの地へと流れ着いたという伝説の土地のようです。
そーいう雰囲気が、ボブ・ディランの文学的で哲学的な思考を、活性化したのでしょう。
ザ・ホワイト・ストライプスのカバーが、聴こえてきたんですよ♪♪
ジャック・ホワイトって、こーいうのやらせると、たまらなく真っ暗で好い♪♪