ピーチ・ピットの「シャンプー・ボトルズ」🧴
2ndアルバム『ユー・アンド・ユア・フレンズ(You And Your Friends)』(2020年)より。
Live Performance
僕は、君のシャンプーボトルをずっと置いといた。
あそこの隅っこに。
浴槽の手すりの上に、空っぽで座ってる。
それで、君の髪を洗うことができたらいいのに。
そうさ、僕はそれを取っとく、化粧せっけんのくずを使ってさ。
そして、洗面台にある、君の歯ブラシ。
君の携帯電話の充電器は、まだ壁からぶら下がったまま。
それ全部、放り投げちゃいないんだよ、君が思ってるようにね。
君は、もう何週間も、いないんだけどさ。
スピードスティック(※1)を切らしてしまったよ、ハニー。
だから、君のやつを、ずっと使ってたんだ。
それはちっぽけなゴミ、あの全てのオーガニックがさ、hoo hah。
君の健康食品店の1つからでたのさ。
一見したところ、日々、悪化しているようだ。
部屋じゅう、君のこのがらくただらけ。
もし僕に、他のやり方ができるのなら、
今までに、それを放り出したんだろうな。
けどさ、近くに置いときたいみたいなんだ。
僕は、沈黙時間(※2)の中に、君を置き去りにしてきた。
すっごくパスをキャッチしたかったのにさ。
二度と君に電話することができないほど、長く待った。
ベイビー、それって、どれくらい酷いんだ?
そして、すべては、ただ忘れてもかまわないってこと。
僕が、君のモノと、独り座っているまで。
なんてこった、どうして僕はそれを手放すことができないのだろう?
そこの角に赤いカローラ(※3)が停まっているのをずっと見てた。
もしそれが君の車なら、バックミラーからボロいヒッピーがぶら下がっているだろう。
一日おきに、通り過ぎてるので、
僕は、これが君のものかどうか覗き込む。
けど、その形状は、暴露しているんだ。
君のは、ドアの至る所がへこんでる。
もうこれ以上見たくなかった。
僕は、沈黙時間の中に、君を置き去りにしてきた。
すっごくパスをキャッチしたかったのにさ。
二度と君に電話することができないほど、長く待った。
ベイビー、それって、どれくらい酷いんだ?
そして、すべては、ただ忘れてもかまわないってこと。
僕が、君のモノと、独り座っているまで。
なんてこった、どうして僕はそれを手放すことができないのだろう?
※1Speed Stick:スピードスティック制汗、デオドラント剤
※2radio silence:無線封止、電波沈黙時間
※3Corolla:トヨタ・カローラ1966年より製造・販売されている乗用車のブランド
Lyrics : Peach Pit "Shampoo Bottles"
MVはこちらで、、、
この脱力具合とキャッチ―なメロディ、やけにクリアなギターサウンドが心地よい☆
訳してて、最後の赤いカローラの辺りから、状況が掴めなくなってしまいまして、、
MVを真剣に観てみたんですが、ますます意味不明になっちまう世界感?!(笑)
サーフロックってカテゴリーのようなんですけど、あまり馴染みがない。
なるほどザ・ビーチ・ボーイズ系、そうか、南カリフォルニアのサーファー的な感じ?
セカンドアルバムのようですね、何曲か聴いてみたが、この曲の情けない感じが好い。
本作についてボーカルの Neil Smith (ニール・スミス) は、
「僕のこと、バンドと僕が大切にしている人たちのこと、
そして何年も前からの古い友人たちのことを歌ったコレクションです。
全ての曲は実話を元に書かれていて、他の曲よりも誇張されているものもある。
最終的にそれを手放して、この曲を演奏するのが待ちきれないよ!」と話している。
ハードロックの失恋バラードとも、ブルースの情けないさとも違う、今風の傷心って感じ💔