ビリー・ジョエルの「イタリアン・レストランで」🍷🍾
5thアルバム『ストレンジャー (The Stranger) 』(1977年)より。。
Live from Long Island
白(ワイン)のボトル、赤(ワイン)のボトル、
もしかして、代わりにロゼ(ワイン)のボトル。
僕らは、通りの近くのテーブルに座るだろう。
古い馴染みのあの場所。
君と僕、顔を見合わせて、mmm。
赤(ワイン)のボトル、白(ワイン)のボトル。
すべては、君の食欲に依存するのさ。
いつでも、君のいい時に逢おうよ。
僕らのイタリアンレストランで。
近頃は、いい感じだよ。
いい仕事を得たし、いいオフィスも手に入れた。
新しい伴侶を得て、新しい人生を手に入れたよ。
そう、家族は元気さ。
ああ、ずっと前に連絡が途絶えちゃったね。
君、痩せたんだね、知らなかったよ。
とてもイイ感じに見えるかも。
すっごい久しぶり。
君、あの頃のこと憶えてる?
ヴィレッジグリーン(※1)で入り浸ってたころさ。
エンジニアブーツ(※2)に、皮のジャケット、
そしてタイト(ぴったりした)なブルージーンズ。
ああ、君はジュークボックスに10セント硬貨を入れて、
ニューオーリンズ系の曲をかける。
冷えたビール、熱いライト、
甘くロマンチックな10代の夜。
ブレンダとエディは、人気者の恋人同士だった。
そして、プロム(※3)のキングとクィーンだったな。
オープンカーの屋根を開けて、走り回る。
そして、ラジオをオンにしてさ。
誰も、これ以上決まって見える奴はいなかった。
もしくは、パークウェイ・ダイナー(※4)で、いっそう大人気さ。
僕ら、それ以上の人生が欲しいとか、決して思わなかったからさ。
確かに、ブレンダとエディは、
いつだって、生き残る方法を知っているんだろう。
ブレンダとエディは、なおも恋人同士だった。
1975年の夏、
二人が結婚を決めたとき、
7月末になるはずだったんだ。
みんなクレイジーだって言ってたよ。
「ブレンダ、君ってあまりにもぐうたらだよね。
そして、エディ、そんな生活を送る余裕なんてないだろ。」
ああ、でもそこで、僕らは手を振ってた。
ブレンダとエディにさよならってさ。
さて、二人はアパートを借りた。
毛足の深いカーペットと、
シアーズ(※5)で、絵を数枚、 大きなウォーターベッドを、パンと一緒に買った。
彼らは、2・3年は、貯えてた。
金銭的に逼迫してくると、争いが始まった。
そして、二人はただ泣いてるだけじゃすまなかった。
そうさ、ロックンロール!
まあね、二人はしばらくは、とても素敵なスタイルで暮らしてたんだが、
最終的には、いつも同じなのさ。
当然のことながら、離婚した。
そして、二人は最も親しい友人と別れたのさ。
それから、キングとクィーンは、グリーンに戻った。
しかし、君らは、二度とあの頃こ戻ることはできないんだ。
ブレンダとエディは、1975年の夏には、既に持ってたんだ。
上位から下位へ。
ショーの終わりへと。
二人の残りの人生のために。
二人はグリーサー(※2)に戻ることなんてできない。
二人ができる最善のことは、それらのかけらを拾うこと。
僕らは、いつでも彼らがそうすると知っていた。
二人とも、うまく通り抜ける術をみつける。
ブレンダとエディについて聞いたのは、そんなとこさ。
君に言っちゃったから、もうこれ以上言わないよ。
そしてここで、僕たちは手を振っている。
ブレンダとエディよ、さようなら。
赤(ワイン)のボトル、白(ワイン)のボトル。
今夜、どんな気分でも、
いつでも、君のいい時に逢おうよ。
僕らのイタリアンレストランで。
※1Village Green:ニューヨーク州ヒックスビルにある「West Village Green」
※2Engineer boots:エンジニアブーツ
50年代から60年代初頭のグリーサー(米国の主に労働者階級と下層階級の10代の
若者および若年成人から生まれた若者のサブカルチャー)スタイル。
※3Prom:プロム 高校で学年の最後に開かれるフォーマルなダンスパーティー
※4Parkway Diner:パークウェイ・ダイナー
ニューヨーク州ヒックスビルにあるビリージョエルの古い行きつけの店。
※5Sears:シアーズ◆アメリカのデパート。比較的庶民的。
Lyrics : Billy Joel "Scenes from an Italian Restaurant"
ストレンジャー [ ビリー・ジョエル ]
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懐かしき大曲に、つい先日、こんなノスタルジックなMVが公開されていた🍷
ワイン飲んでる?若かりし日のライブ映像はこちらで、、
すっごい高尚な大曲って訳ではないんだが、情景が目に浮かぶ描写が鋭いんだよね。
それなりの年齢を重ねてしまった?イイ大人の追憶を、容赦なく刺激してくる名曲♪♪
Genius Lyrics 注釈によると、、、
ビリー・ジョエルは、曲の中で言及されている「イタリアンレストラン」は、
マンハッタンのリトルイタリーにあるイルコルティーレ(まだ営業中)と、
57番街のカーネギーホールの向かいにある閉店したフォンタナディトレビの
2つのスポットに触発されたと述べている。
「Scenes from an Italian Restaurant」英語版wikiによると、、、
この曲は事実上、3つの異なる部分が1つに融合されたメドレー。
穏やかでメロディックなピアノのバラードとして始まり、
古いクラスメート二人がイタリアンレストランで再会するシーンを描いている。
クラスメートがお互いの生活を語り、回想し始めると、
アップテンポのジャズの影響を受けたセクションになる。
ロックンロールセクション(ジョエルは「ブレンダとエディのバラード」と呼ぶ)に繋がる。
ここでは、高校の頃の人気者のカップルが若くして結婚し、すぐに離婚する話をする。
その後、曲が最初のセクションのスタイルに戻る。