ブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」☆彡
7th『ボーン・イン・ザ・U.S.A. (Born in the U.S.A.) 』 (1983年) より。
死者の街で生まれた。
生まれ落ちた時から、俺は最初の蹴りをくらった。
お前は、挙句、あまりにも殴られ過ぎた犬のようになってしまう。
人生の半分を過ごすまで、お前は、ただごまかし続けた。
アメリカで生まれた。
俺は、アメリカで生まれた。
俺は、アメリカで生まれた。
アメリカで生まれた。
地元の些細ないざこざに巻き込まれた。
だから、奴らは俺の手にライフルを握らせた。
俺を、異国の地に送り込んだのさ。
黄色い男を、殺しに行けと。(※1)
アメリカで生まれた。
俺は、アメリカで生まれた。
俺は、アメリカで生まれた。
俺は、アメリカで生まれた。
製油所に戻ると、
雇い主は言う、「息子よ、俺次第だったらな。」
退役軍人(※2)の男を、観に降りてくる。
彼は言った、「息子よ、お前は解ってないな。」
ケサン(※3)には、兄弟がいた。
ベトコン(※4)を撃退していた。
彼らはまだそこにいる、もう、戻って来ない。
彼には、サイゴン(※5)に愛した女性がいた。
俺は今、彼女の腕の中に彼の写真を見たんだ。
刑務所の陰に隠れて、
製油所のガスの火で、
俺は、10年、道を燃やし続けてる。
走る場所など、どこにもない。
アメリカで生まれた。
俺は、アメリカで生まれた。
アメリカで生まれた。
俺は、アメリカで、いなくなって久しい親父(※6)。
アメリカで生まれた。
アメリカで生まれた。
アメリカで生まれた。
俺は今や、アメリカで、イケてるロッキン親父さ。
※1ベトナム時代の裁判官が、若い犯罪者が軍隊に入隊するか、
刑務所に行くことを主張するという事例証拠は多数あり、
現在、この慣行は米軍のすべての支部によって禁止されている。
※2 V.A. (Veterans Affairs) :退役軍人
※3Khe Sanh:ケサンの戦い
ベトナム戦争において1968年1月以降アメリカ軍と北ベトナム軍が南北ベトナム間の
非武装地帯(DMZ)から25キロメートル南にアメリカ軍が設営したケサン戦闘基地を
巡って繰り広げた戦いである。
※4Viet Cong:ベトコン
南ベトナムで、北ベトナムの指導のもと結成された南ベトナム解放民族戦線の俗称。
※5Saigon:サイゴン 旧ベトナム共和国(南ベトナム)の首都。現在はホーチミン市。
※6long gone Daddy:ハンク・ウィリアムズの「I'm a long gone daddy」
Lyrics : Bruce Springsteen "Born in the U.S.A."
ボーン・イン・ザ・U.S.A. [ ブルース・スプリングスティーン ]
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拳を振り上げてしまう、MVはこちらで、、、
12弦ギター?の感じなのか、全然違う雰囲気になってる?拳が上げられない?!
ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ [ ブルース・スプリングスティーン ]
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昨日、ボウイのコメントに、この題名が出てきて、思い出してしまった。
そう、いわゆる社会派な曲なので、当時の時代背景を理解するのが、難しいんだよね。
「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」Wikiによると、、、
その歌詞は、アメリカ人のベトナム戦争の影響を扱ったものだったが、
純粋な愛国主義の内容として誤解された。
ベトナム戦争を体験したスプリングスティーンの仲間たちに捧げたものであり、
その仲間の数名は生きて帰ってこなかった。それはまた、
戦争から帰還したベトナム帰還兵が直面した困難に抗議している。
曲の物語は、主人公の低い地位の出身、軍への入隊、そして不満のある帰国をたどっている。
苦悶の間奏はさらに衝撃を与えて、主人公の(文字通りの、または比喩としての)
兄弟(または仲間)の悲運を描写している。
歌詞に登場するケサンの戦いは、北ベトナム軍との戦いであり、
歌詞で聞かれるようにベトコンではない。最終的にアメリカ軍は
ケサンの包囲を壊したが、たったの2ヶ月後には前哨基地から撤退した。
このことでケサンは、ベトナム戦争における無益の象徴のひとつになった。
そうなんですねぇ、「Born in the U.S.A」って題名だけ見て、連呼されてしまうと、
愛国主義で、保守派な歌なのかと、ずいぶん、誤解を受けたこともあったようです。
ブルース・スプリングスティーンって、支持政党はアメリカ民主党だし、
反戦とか社会的なテーマを唄い、アメリカの労働者や若者の声を代弁する存在で、
米ロック界の重鎮、ニックネームは「The Boss」、オバマ元大統領もお友達?!