本日の1曲
プロコル・ハルムの「青い影(ア・ホワイター・シェード・オブ・ペール)」♪1967年に発表したデビュー曲。全英シングルチャートで6週連続で1位を記録。
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live in Denmark 2006歌詞和訳
僕らは、軽やかにファンダンゴ(※1)を跳ねた。床を横切って、側転していた。
僕は、ちょっと船酔いを感じたよ。
けど、観衆は、もっと求めて叫んだ。
部屋は、より激しく騒めいた。
まるで天井が、飛び去ったように。
僕らが、別の飲み物を頼むと、
ウェイターが、トレイを持ってきた。
間もなく、その後だった。
粉屋が、自分の話をすると、(※2)
彼女の顔は、初めは、幽霊のようになって、
より青白く、血の気がひいていった。
彼女は言った、理由なんてない。
そして、真実は見るに明らかだ。
けど、僕は、自分のトランプに迷い込んだ。
そして、彼女を行かせはしなかった。
十六人のウェスタの処女(※3)の一人。
彼女は、海岸に向けて出発した。
そして、僕の瞳は、開いていたが、
閉じられていても、差し支えなかったかもしれない。
間もなく、その後だった。
粉屋が、自分の話をすると、
彼女の顔は、初めは、幽霊のようになって、
より青白く、血の気がひいていった。
彼女は言った、「私は陸に上がって家にいるわ。」
実際には、僕らは海にいたのに。
だから、鏡のところに、彼女を連れて行った。
そして、彼女に同意を強いたんだ。
「あなたは、ネプチューン(※4)を騙した、人魚に違いない。」と言って。
でも、彼女は、とても悲しそうに微笑んだ。
僕の怒りは、あっさり消えた。
間もなく、その後だった。
粉屋が、自分の話をすると、
彼女の顔は、初めは、幽霊のようになって、
より青白く、血の気がひいていった。
音楽が、愛の糧になるのなら、(※5)
その時、笑いは、女王となる。
同様に、背後にあるものが、前にでれば、
その時、汚(けが)れは、真に清められる。
僕の口は、その時まで、まるで見せかけ。
真っ直ぐ頭の中を、するりと抜けるようだった。
だから、僕らは、即、急降下した。
そして、海底に激突した。
間もなく、その後だった。
粉屋が、自分の話をすると、
彼女の顔は、初めは、幽霊のようになって、
より青白く、血の気がひいていった。
注釈
※1fandango:ファンダンゴ※2:チョーサーの 14 世紀のカンタベリー物語の「粉屋の話」
下品・猥褻・風刺的な「寝取られ」がテーマ。
※3Vestal Virgin:ウェスタの処女
※4Neptune:ネプチューン、ローマ神話のネプトゥーヌス
※5If music be the food of love シェイクスピア『十二夜』より。
Lyrics : Procol Harum "A Whiter Shade of Pale"
プロコル・ハルム(青い影) PLUS [ プロコル・ハルム ]
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MVはこちらで、、、若きライブはこちらで、、、
解説・解釈
一昨日、ビートルズの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」に影響を与え、、ジョン・レノンのお気に入りだったという、この美しき名曲。。
確かに、オーケストラが似合いますねぇ。。ああ、ビューティフル♪♪
歌詞的には、まじ修羅場な感じかも?彼女、みるみる青ざめてゆくんですから。
「粉屋の話」ってのは、下世話な浮気の話ってことなのか?ん、どっちの?(謎)
参考・出典
「青い影」Wikiによると、、、キース・リードが作詞し、ゲイリー・ブルッカーが作曲した。
現在は当時のメンバーのマシュー・フィッシャーも作曲者として
クレジットされている。
フィッシャーのオルガンによるイントロダクションと、
バッハの『管弦楽組曲第3番「G線上のアリア」』との近似性は、
これまでにたびたび指摘されている。
パーシー・スレッジの「男が女を愛する時」(1966年)の影響を受けているとも
言われている。
なお、邦題は「青い影」となっているが、原題の「shade」は
「影」ではなく「色合い、色調」という意味であり、
原題を訳すと「蒼白な」「白に近い色調」といった意味になる。
Genius Lyrics注釈によると、、、
歌詞を書いたキース・リードは、この曲について次のように語っている。
「それは、気分を呼び起こし、物語を語ろうとする一種の映画だ。
それは関係についてである。
キャラクターがいて、場所があり、旅がある。
部屋の音、部屋の感触、部屋の匂いを感じる。
しかし、確かに旅は進行中であり、ただくっついた線の集まりではない。
そこには糸が通っている…。
パズルのピースやインスピレーションなどを与えられているような気がする。
この場合、「Whiter Shade of Pale」というタイトルがあり、
ここに歌があると思った。そして、あなたが持っているピースに合った
パズルを作り上げてゆく。絵に描いてゆくと、
その部分が収まるべき絵の残りの部分が見つかる。」
キース・リードは Uncut 誌に次のように語っている。
「単純な女の子と男の子の話をするのと同じくらい、
ムードを思い起こさせようとしていたんだ。
天井が吹き飛び、部屋が激しく鳴り響く中、
情景のイメージを描きたかった。
それらのイメージでミステリアスになろうとしていたのではなく、
刺激的になりたいと思っていたんだ。
説明しているのは、退廃的なシーンのように思えると思う。
しかし、退廃を経験するには、まだ若すぎた。
思いついたときには、喫煙していたかもしれないが、
書いたときはそうではなかった。
ドラッグではなく本の影響を受けたんだ。」