坂本龍一の「メリー・クリスマス ミスターローレンス」と、
デヴィッド・シルヴィアン共作の「禁じられた色彩(Forbidden Colours)」☆彡
映画『戦場のメリークリスマス(Merry Christmas, Mr.Lawrence)』(1983年)より。
Merry Christmas, Mr. Lawrence From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022
デヴィッド・シルヴィアンのヴォーカル「Forbidden Colours」はこちらで、、、
貴方の両手の傷は、決して治りそうにはない。
必要なのは、信じることだけだと思った。
われは、ここにいる、生涯、貴方から離れて。
キリストの血、もしくは、わが心臓の鼓動。
わが愛は、禁断の色彩を、まとっている。
わが人生は、信じているのだ。
無意味な数年にもおよぶ、雷鳴。
何百万人もの人々が、貴方のために喜んで命を捧げている。
なにが生き延びるというのか?
わが内に沸き立つ感情に、折り合いをつけることを学びつつ、
土の中に手を入れ、内深く、おのれを埋葬した。
わが愛は、禁断の色彩を、まとっている。
わが人生は、もう一度、貴方を信じている。
まさに、わが足元を疑いながら、堂々巡りするのだ。
あらゆるものに、疑いの余地のない信仰を示そうとして。
われは、ここにいる、生涯、貴方から離れて。
キリストの血、もしくは、わが心の変化。
わが愛は、禁断の色彩を、まとっている。
わが人生は、信じているのだ。
わが愛は、禁断の色彩を、まとっている。
わが人生は、もう一度、貴方を信じている。
Lyrics : David Sylvian "Forbidden Colours"
公式音源はこちらで、、、
「戦メリ」というと、インストの名曲ですが、歌付きのこの曲、知ってました?
『戦場のメリークリスマス (サウンドトラック)』Wikiによると、、、
1.メリー・クリスマス ミスターローレンス Merry Christmas, Mr. Lawrence
坂本龍一の楽曲の中でも知名度も高く、後のアルバムやライヴにおいても
編成・アレンジを変えて何度も演奏されている。
いわゆるペンタトニック中心の“オリエンタルなメロディー”+
“近代西洋音楽の和声”=“東洋と西洋の高次な結晶”というような
評価が世界中でされてきたが、坂本自身は
「西洋でも東洋でもない、他のなんでもない、わけのわからないもの」
として“東洋+西洋”という単純な考え方自体を否定している。
主旋律の音色はタイトルにちなみ「クリスマスソング=鐘の音」から想起。
19.禁じられた色彩 Forbidden Colours
「メリー・クリスマス ミスターローレンス」のトラックに
デヴィッド・シルヴィアンが歌詞・メロディーを作り、歌を乗せたもの。
タイトルは三島由紀夫の「禁色」から引用。
「Forbidden Colours (song)」英語版Wikiによると、、、
デヴィッド・シルヴィアンと坂本龍一の1983年の曲。
この曲は、大島渚監督映画「戦場のメリークリスマス」の
テーマのボーカルバージョンで、映画のサウンドトラックアルバムに収録され、
1983年にヴァージンレコードからシングルとしてリリースされた。
映画『戦場のメリークリスマス』はこちらで、、、
戦場のメリークリスマス [ デヴィッド・ボウイ ]
posted with カエレバ
曲のタイトルは、日本の作家三島由紀夫の1953年の小説「禁色」から取られている。
映画とは直接関係ないが、どちらの作品にも同性愛のテーマ、
特に神への信仰による欲望への抵抗の探求が含まれている。
禁色 (新潮文庫) [ 三島 由紀夫 ]
posted with カエレバ
シルヴィアンは2012年のインタビューでこの曲について次のように語っている。
「バンドが解散した後、自分がどの方向に進むのかわからなかったと思う。
しばらくの間、何も書かなかったが、それは僕とって珍しいことだった。
そして、龍一は僕に「禁じられた色彩」を与え、少し僕の扉を開いた。
突然、執筆の流れが本当に開き始め、新しい資料が到着し始めた。
美しいと思った。つまり、音響的には信じられないほどだった。
彼が使用していたすべてのサンプルが、お気に入りだった。
当時、イエロー・マジック・オーケストラと、僕らの進化の
その時点でやっていたことの間で、サウンドデザインにすごく夢中だった。
だから、サウンドデザインは、僕らにとって大きな部分を占めており、
プロデューサーとしての龍一が行ったことは、
その独自の音楽で、並外れたものだった。そして、メロディー自体、秀逸だった。
もともと、僕が曲の歌詞を書く前に、彼が僕に言ったのか分からないが、
龍一は、僕が彼の書いたメロディーに合わせてメロディーを書き、
彼が書いたメロディーを歌うことを期待していた。
しかし、それは不可能で望ましくないことに気づいたんだ。
だからメロディーとは逆だった。
合いそうなものを探してみたけど、対旋律だった。
彼が作ったオリジナルのメロディーに心地よく収った。
龍一がスタジオで、ベルトルッチを肩越しに、
こう言っているのを見ていた。
「これを少し多めに、あれを少なめに」、
龍一はその点で非常に順応性があり、非常にオープンで柔軟だ。
それは美徳だと思うが、僕が持っているものではない。」
この季節になると流れてくる美しきピアノの調べ、ああ、胸が詰まって言葉がない。。