本日の1曲
シネイド・オコナーの「マンディンカ」☆彡1stアルバム『ライオン・アンド・ザ・コブラ(The Lion and the Cobra)』(1987年)。
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Letterman From "Late Night," air date: 9/7/88歌詞和訳
7つのヴェールの踊り(※1)を、踊ってる。私のスカーフを、拾うがいい。
黒き月(※2)が、消えて行くさまを見ておくれ。
もうすぐ、あなたに心を捧げることができる。
恥知らずだと分かってない。
痛みも感じてない。
炎が見えないのだ。
でも私は、マンディンカ(※3)を知っている。
マンディンカを知ってるんだ。
マンディンカを知ってるんだ。
そうだ。
彼らは、このすべてを投げ捨ててる。
スタートに引き摺り戻す。
そして言うんだ、「グラスの掲げ方が分かるのか?」
私は、参加を拒んできた。
「何か新しいものを飲んで」と、彼らに伝える。
どうか私に、何かを乗り越えさせてください。
恥知らずだと分かってない。
痛みも感じてない。
私には、無理だ。
恥知らずだと、分かってない。
痛みも感じてない。
炎が見えないのだ。
でも私は、マンディンカを知っている。
マンディンカを知ってるんだ。
マンディンカを知ってるんだ。
そうだ。
知ってるんだ。
知ってるんだ。
私はやると言った。
もうすぐ、あなたに心を捧げることができる。
私はやるのだと誓う。
もうすぐ、あなたに心を捧げることができる。
そうだ。
マンディンカ。
もうすぐ、あなたに心を捧げることができる。
もうすぐ、あなたに心を捧げることができる。
もうすぐ、あなたに心を捧げることができる。
注釈
※1the seven veils:Dance of the Seven Veils;7つのヴェールの踊り1891年にオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』のト書き、
「サロメは7つのヴェールの踊りを踊る」によるものである。
※2the black moon:ブラックムーン
※3Mandinka:マンディンカ族
Lyrics : Sinéad O'Connor "Mandinka"
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MVはこちらで、、、解説・解釈
先日のフジロックで、シネイド・オコナーを追悼して、アラニス・モリセットが、この曲をフー・ファイターズと共演して、唄っていた動画を観かけたわけです。
ビートの効いたロッキンな曲で、ちょっと、彼女の印象と違う気もするが、、
MVでは、シネード・オコナー自身が、ギターを掻き鳴らし?シャウトしている。
歌詞の主題となったのは、アメリカ史上、最も暗い側面のひとつである黒人奴隷問題を
真っ正面から描き、社会現象を巻き起こしたTVドラマ『ルーツ』によるもので、
人種差別に対する「強い怒り」の表現なのかもしれない。
参考・出典
「Mandinka (song)」英語版Wikiによると、、、シネード・オコナーの曲で、彼女のデビューアルバム
『ザ・ライオン・アンド・ザ・コブラ』からのセカンドシングル。
1988年4月のThe Tech誌のインタビューでオコナーは、
「マンディンカはアフリカの部族のこと。
彼らは、アレックス・ヘイリーの『ルーツ』という本の中で言及されており、
それがこの曲の内容です。理解するには、本を読まねばならない。」
と語った。
「Mandinka by Sinéad O'Connor」英語版Songfactsによると、、、
マンディンカは豊かな音楽の伝統を持つ西アフリカの部族。
曲の中で、シニード・オコナーは、これらの人々に親近感を抱き、
「マンディンカを知っている」と歌っている。
この曲は、アレックス・ヘイリーの本に基づいたTVドラマ『ルーツ』から
インスピレーションを得たもの。このシリーズは 1977 年に放送され、
多くの視聴者を集めた (これはケーブル放送以前のこと)。
1700年代を舞台に、クンタ・キンテ(レヴァー・バートン演じる)という
名前のアフリカ人男性が捕らえられ、奴隷として売られる姿を描く。
オコナーは回想録『追憶』の中で、
「このドラマを見たとき、私はまだ、若い女の子だった。
そしてそれは私の心の奥底で何かを動かし、本能的に反応した。」
と書いている。
「特に、私が暮らしていた神政国家と、自分の家での抑圧を考えると、
私は、公民権運動と奴隷制に、感情的に共感するようになった。」
ルーツ コレクターズ・ボックス [ デイヴィッド・グリーン ]
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気になるカバーバージョン
フー・ファイターズ&アラニス・モリセットはこちらで、、、フジロックでデイヴ・グロールから紹介されたモリセットは、
パフォーマンスの前に次のように語りました。
「この曲は、高い知性と深い共感力があり、時代を遥かに先取りしていた、
もうこの世にはいない美しい女性に捧げます。」
あとがき
このドラマ、当時、日本でも社会現象にまでなったドラマなんですが、流石にまだ子供だった?「クンタ・キンテ」と聞いて、観たような気もする。
今なお、燻り続ける人種差別問題、奴隷制度という歴史を闇に葬ってはならない。