King Crimson - The Court Of The Crimson King - クリムゾン・キングの宮殿和訳-[洋楽解説] 月夜ニ君ノ詩想フ♪

【開／閉】

本日の１曲

キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」🏛️

1st『クリムゾン・キングの宮殿（In The Court Of The Crimson King）』（1969年）、

映画『トゥモロー・ワールド（Children of Men、人類の子供たち）』（2006年）より。

歌詞和訳

刑務所の歳月、錆びた鎖が、
太陽に砕け散る。
道を歩くと、地平線が変わってゆく。
トーナメントが始まった。
紫色の笛吹き男が、曲を奏でる。
合唱隊は、そっと唄う。
古代の言葉で描かれた、３曲のの子守唄を、、

クリムゾン・キングの宮殿（※１）のために、、ああ。
ああ、ああ。。

街の鍵の番人は、
夢にシャッターを閉め、
私は、巡礼者の扉の外で待っている。
不十分な計画のせいで、
黒の女王は、葬送行進曲を繰返し唄う。
ひび割れた真鍮の鐘が、鳴り響くよ。
火の魔女（※２）を呼び戻すために、、

クリムゾン・キングの宮殿へと、、ああ。
ああ、ああ。。

ああ、ああ。。
ああ、ああ。。

庭師は、常緑樹を植える。
その一方では、花を踏みつけている。
船のプリズム（※３）の風を追いかける。
甘酸っぱさを味わうため、
ジャグラー（※４）は、型どおりに手をあげる。
オーケストラが始まる。
砥石車（といしぐるま※５）をゆっくり回転させながら、、

クリムゾン・キングの宮殿で、、ああ。
ああ、ああ。。

淡い灰色の朝、未亡人は泣いている。
賢者たちは、冗談を飛ばし合う。
私は、占いの予兆を掴むために奔走する。
でっち上げを納得させるために、
黄色い宮廷道化師（※６）は演じることはない。
しかし、優しく糸を引き、
あやつり人形が踊ると、笑みを浮かべる。

クリムゾン・キングの宮殿で、、ああ。
ああ、ああ。。
ああ、ああ。。

注釈

※１crimson king：「真紅の王」

　歴史的には、冷酷な君主を指す一般的な用語であり、深紅とは、
　自らの統治によって引き起こされた流血を意味していた。

　ベトナム戦争と米国指導者のベトナムへの関与に関する、
　アルバムの解説という文脈においては、リチャード・ニクソンのような
　当時関与していた著名な政治指導者を暗示している可能性がある。
　彼らは、政治的利益のために戦争を長引かせ、200万人以上のベトナム人と
　数万人のアメリカ人を殺害した。

　この形容詞は、悪魔への言及として解釈されることもよくあり、
　ソングライターのピーター・シンフィールドによれば、バンド名は
　この歌詞に由来している。

※２ fire witch：「火の魔女」

　火の魔女は、ベトナムで広く使用されたナパーム弾への
　暗号化された信号である可能性がある。
　ナパーム弾は、ガソリンと粘着剤を使用し、
　消火がほぼ不可能な極度の燃焼を引き起こす化学兵器である。

　もしくは、冷戦への言及である可能性もあり、
　「火の魔女」を呼び戻すというのは、1945年 8月に広島と長崎で、最初に
　原子爆弾が発射されたときの死と大混乱を呼び戻すことでもある。

※３prism ：プリズム　この辺のことでしょうか？

※４juggler：ジャグラー、ジャグリング

※５grinding wheel：砥石車（といしぐるま）

※６jester：宮廷道化師

Lyrics : King Crimson "The Court Of The Crimson King"

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その他動画

ライブはこちらで、、、

King Crimson In The Court Of The Crimson King live

解説・解釈

ああ、やはり、禁断のプログレだよねぇ。。ジャケット怖いですねぇ。。（恐）

言うまでもなく大作だし、見たことない単語が多すぎる、なんとも意味深で難しい。

参考・出典

「クリムゾン・キングの宮殿 (曲)」Wikiによると、、、

デビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の最終トラックに収録された楽曲。

2006年に公開されたSF映画『トゥモロー・ワールド』の劇伴音楽として提供された。

プログレ・ロック史上に燦然と輝けるこの名盤ですが、、、

ムーディー・ブルースやピンク・フロイドなど独創的な音楽を追求する
先進的バンドがプログレッシブ・ロックとして位置付けられ、
さらにこのデビュー作でキング・クリムゾンもその一員とされつつも、
さらに新しい扉を開いた。

クラシックやジャズの要素を巧みに取り入れ、
また別の深遠なロックの世界を構築した。

また、作詞担当のメンバーであるピート・シンフィールドの歌詞は、
抽象的・神秘的な世界観を描き、「エピタフ」での
「“混乱”こそ我が墓碑銘 (Confusion will be my epitaph)」は、
ロック史に刻まれている。

Genius Lyrics注釈によると、、、

これは、主にフルート奏者、サックス奏者、キーボード奏者の
イアン・マクドナルドによって書かれた、広大な 10分間の大作である。

歌詞はバンドの作詞家ピーター・シンフィールドによって書かれた。
中世のテーマと色彩モチーフが特徴的なこの曲は、
世界の舞台で活躍するさまざまなプレイヤーのことを反芻しているかのようである。

シンフィールドは1971年のニュースレターでこの曲について次のように書いている。

「「クリムゾン・キングの宮殿」は迫害者と操り手についての物語だ。
　また、そのことについて考えたときに、
　自分が陥ったさまざまな精神状態についても説明している。
　私が意図的にオープンにしたキャラクター
　– したがって、黄色い道化師は操り手であることがわかる。
　おそらく、あなたが目にする他の人たちも。
　覚えている限り、火の魔女は読んだことのある武器商人だった。
　曲の残りの部分はすべてそのように編集されている。