本日の1曲
レッド・ツェッペリンの「レヴィー・ブレイク」♪♪4thアルバム『レッド・ツェッペリン IV (LED ZEPPELIN IV)』 (1971年) より。
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Rock & Roll Hall of Fame 1995 Induction歌詞和訳
もしも、雨が降り続いたなら、堤防が決壊する。もしも、雨が降り続いたなら、堤防が決壊する。
堤防が決壊すると、寝る場所もなくなる。
粗末な古びた堤防に、涙を流し嘆くことを悟らされる、ああ。
粗末な古びた堤防に、涙を流し嘆くことを悟らされる。
マウンテンマン(※1)には、故郷を離れるのに、不可欠なものがある。
まあいい、まあいい、まあ、しかたない。
ああ、気分悪くさせてないか。
おまえは、家に帰る道を探しているとき、
どの道を行けばいいのか、分からない。
南に行っても、やる仕事がない。(※2)
北のシカゴに行ったなら、、(※3)
ああ、ああ、ああ、ヘイ
泣いても無駄だ、祈っても何の役にも立たない。
いや、泣いても無駄だ、祈っても何の役にも立たない。
堤防が決壊するときには、ママ、動かなきゃ、ああ。
昨日の夜ずっと、土手に座って嘆いてた。
昨日の夜ずっと、土手に座って嘆いてた。
赤ん坊と幸せな家庭のことを考えながら、
ああ、ほら。
ああ、ああ、ああ、ああ、ああ。
ああ、ああ、ああ、ああ、ああ。
おお、おお。
行くんだ。
俺は、シカゴに行くよ。
シカゴに行く。
すまない、おまえを連れては行けない、ああ。
やるぞ、今こそ、決行だ。
やるぞ、俺は今、決行する。
やるぞ、決行だ。
やるぞ、今、決行だ。
ああ、、、
やるぞ、今こそ、決行だ。
やるぞ、今こそ、決行だ。
やるぞ、今こそ、決行だ。
やるぞ、行く、行く、、今、行くんだ。
ああ、ああ。。
注釈
※1Mountain man:マウンテンマン※21927年のミシシッピ大洪水の洪水により、多くの人々が新たな職を求めて
北へ移住せざるを得なくなった。これが 20世紀を通じて、
アフリカ系アメリカ人の大移動の一因となった。
※3Chicago:シカゴ
Lyrics : Led Zeppelin "When the Levee Breaks"
レッド・ツェッペリン4 (スタンダード・エディション) [ レッド・ツェッペリン ]
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その他動画
公式音源はこちらで、、、原曲はこちらで、、、
The Essential Recordings メンフィス・ミニー
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解説・解釈
映画のワンシーン、レコードに針を落とすと、この究極のドラムが鳴り始める。ああ、レッド・ツェッペリンだなぁ、うむ、このブルース、何て曲だったっけ?
おお、この曲ってカバーだったんですねぇ、ミシシッピ大洪水の悲劇を歌った曲。
その悲しき歴史的背景を知ると、ギターもブルースハープも、悲鳴の如く聞こえてくる。
そして、、このロックの殿堂の映像、ニール・ヤングがギター弾きまくってる🎸
お株を奪われた?ジミー・ページと、ローバー・プラントのギターソロ?貴重過ぎる❣
参考・出典
「レヴィー・ブレイク」Wikiによると、、、原曲は、カンザス・ジョー・マッコイとメンフィス・ミニーによって
1929年に発表された。レヴィー(levee)は、英語で「堤防」のことで、
「ホウェン・ザ・レヴィー・ブレイクス」は「堤防が決壊するとき」の意。
原曲リリース当時、まだ1927年のミシシッピ大洪水の記憶が
人々の脳裏に鮮明に焼き付いていた。大洪水はミシシッピ・デルタ地帯の
26,000平方マイル(68,000平方キロメートル)に影響を及ぼし、
死者は500人に上った。加えて数千人の住民が避難を余儀なくされた。
この曲は、大洪水に巻き込まれた黒人労働者の悲哀を歌っている。
洪水が起こった際、プランテーション農園で働いていた黒人たちが集められ、
銃で脅されながら堤防の決壊を防ぐための作業を強制させられた。
その後も彼らは帰郷を許されず、食料の供給も乏しい中、
キャンプ生活を強いられ、救助活動を手伝わされた。
歌詞はそのことを歌っている。
レッド・ツェッペリンのバージョンについては、、、
ボーナムの強力なドラミングに、プラントのむせぶようなヴォーカルとハーモニカ、
ペイジのスライドギターが絡まって、強烈な印象を醸し出す。
曲はビートを刻むボーナムのドラムスから始まるが、このドラムサウンドは
多くの音楽関係者から「究極のドラムサウンド」と称賛されており、
サンプリングの好素材となっている。
1975年のアメリカツアーで数回演奏された。
1995年にロックの殿堂入りを共に果たしたニール・ヤングと、
授賞式でセッションした。(上記映像)
気になる映画
映画『アルゴ』で、脱出前夜、この曲が流れてきたのである。。 アルゴ [ ブライアン・クランストン ]
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