Pink Floyd - Wish you were here - あなたがここにいてほしい和訳-[洋楽解説] 月夜ニ君ノ詩想フ♪

【開／閉】

本日の１曲

本日の１曲

ピンク・フロイドの「あなたがここにいてほしい」🔥

アルバム『炎〜あなたがここにいてほしい（Wish You Were Here）』（1975年）より。

歌詞和訳

（※１）
「そして、幸いなことに、規律は残ってる」
「ええ、うーん、私も一緒よ、デレク、このスター無意味ね」
「はい、はい」
「さあ、どっちかな？」
「確かだよ」

そう、だからさ、君は、区別できるのかい？
天国と地獄を、青空と苦痛を。
君は、緑の草原と冷たい鉄の線路を、区別できるのかい？
笑顔とベールに隠されたものを、君は、区別できるのかい？

取り替えてさせられたのかい？君の英雄と亡霊を。
熱い灰と、樹々を、、熱い大気と、涼しいそよ風を。
うれしくもない慰めと、変化を、、君は、交換したのかい？
戦争の通行人役と、檻のなかの主役を。

どんなに願っていることか、どれだけ、あなたに、ここにいて欲しいと。
僕らは、毎年毎年、金魚鉢の中で泳いでる、ただの二つの失われし魂だ。
変わらぬ馴染の土地を走りながら、、何かを見つけたのだろうか？
変わらぬ古の恐怖、あなたに、ここに、いて欲しいんだ。

注釈

※１アルバムの前曲「Have a Cigar」のエンディングは、ラジオが
　　局から局へと切り替わる様子を模倣したこの曲のイントロへと続く。
　　歌詞は、男性と女性の会話からなる最初の局で流れる音を反映している。
　　2番目の局ではチャイコフスキーの交響曲第 4番の最終楽章が流れ、
　　最後にこの曲の冒頭のリフを流す局に切り替わりる。

Lyrics : Pink Floyd "Wish You Were Here"

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その他動画

公式音源はこちらで、、、

炎～あなたがここにいてほしい [ ピンク・フロイド ]

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デヴィッド・ギルモアのソロライブはこちらで、、、

David Gilmour - Wish You Were Here (Live At Pompeii)

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ロジャー・ウォーターズと、クラプトンのアコースティックは、、、

Wish You Were Here - Roger Waters & Eric Clapton - 2005

解説・解釈

ピンク・フロイド（Pink Floyd）の名曲「あなたがここにいてほしい」と言えば、

題名からして、ラブソング？って気もしますが、プログレなんでそんなわけはない？（笑）

確かに、歌詞を掘り下げると、対比される二つのモノが、突き刺ささってくる感じで、

芸術的で哲学的な深い言葉の世界に魅せられてしまう。。

そう言えば、「love」も「like」も、そんな単語は見つからなかった。

どうやら、ピンク・フロイドの創始者で初期の中心メンバーでありながら、

薬物中毒で精神を病んでしまい引退状態になってしまった、シド・バレットに、

捧げられた曲のようです。。「シド、君に、ここにいて欲しいんだよ」

参考・出典

「あなたがここにいてほしい」Wikiによると、、、

デヴィッド・ギルモアとロジャー・ウォーターズが曲を書き、
ギルモアがリードボーカルを担当。

オリジナルのアルバムバージョンは、ひとつ前の曲「葉巻はいかが」のエンディングから、
いくつかのラジオ局（ラジオの音やチャイコフスキーの第4交響曲のフィナーレなどが聴ける）
を経て選局されたかのように処理されている。
ラジオから流れてきたかのようなギルモアの12弦ギターのイントロの後、
より鮮明なアコースティックギターのソロが続く。
それはラジオを聴きながら演奏しているかのようにミックスされ、その後の進行とともに
"ラジオ放送"は消えギルモアのヴォーカル・他のパートが加わる。

歌詞を主に書いたウォーターズは、彼の歌詞がしばしばそうであるように、
自分自身に向きあい、存在と真実の経験を得るために自らを解放することが、
この曲の主題であると言及している。

一方ギルモアは、シド・バレットを思い出さずにこの曲を演奏することは
決してないと理解している。

のちにウォーターズは、この曲はそれでもまだ解釈の余地があると付け加えた。

ギルモアとウォーターズ二人とも、ピンク・フロイドの最高の曲の1つとして賞賛している。
ウォーターズは、この曲でのコラボレーションは
「本当に良い。細かいところも本当に、本当に良い。とても嬉しい。」と述べている。
ギルモアは、
「とてもシンプルなカントリー・ソング」とふざけて呼ぶが、
「その反響と感情的に考えれば、僕たちの最高の曲の1つだ」と述べている。

ピンク・フロイドの創始者で、後にドロップアウトしてしまった憎めない男の人生 : 編集長コラム　映画って何だ？ - 映画.com

Genius Lyrics注釈によると、、、

「これはとても簡単に思いついた奇妙な曲の1つだ。
　なぜなら、デヴィッド・ギルモアがリフを弾いていて
　[イントロのリフをハミングし続ける]、
　それを聴いていて「あれはなんだ?」と思っていたから。
　「もう一度弾いて」と言って、覚えたんだ。
　「それからどうなるのかい?」と聞いたら、
　「いや、これで終わりだ」と、彼は答えた。
　「気に入った」と言って、「次にどうなるのか考えてもいいかい?」と言い、
　いくつかのコードを弾いて、覚えている限り、とても素早く曲を書いた
　おそらく 1時間以内だった。
　意識の流れがうまくいき、言葉が出てくる幸せな時間だった。」

—ロジャー・ウォーターズ、AXS TV

「僕の曲はすべて、自分を励ましてくれている。
　自分のために書いているのだと思う。
　檻の中で主役を引き受けないように自分を励ますためではなく、
　戦争の端役のオーディションを受け続けるよう、自分に要求し続けるためだ。
　なぜなら、それが僕がいたい場所だからさ。
　僕は塹壕にいたいんだ。
　司令部にいたくはない。
　どこかのホテルに座っていたくはないんだ。
　関わり続けたいんだ。」

ロジャー・ウォーターズ

キーボード奏者のリック・ライトによると、彼らがこの曲をレコーディングしているときに
シド・バレットがスタジオに現れた時のことをこう語っている。

彼は立ち上がって「さて、いつギターを弾けばいいんだ？」と言った。
もちろん、彼はギターを持っていなかった。
それで僕たちは「ごめん、シド、ギターはもう終わったよ」と言った。