Neil Young - Rockin' In The Free World - ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド和訳-[洋楽解説] 月夜ニ君ノ詩想フ♪

【開／閉】

本日の１曲

本日の１曲

ニール・ヤングの「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」🤘

16thアルバム『フリーダム（Freedom）』(1989年)より。

パール・ジャム、ジャック・ホワイトによるカバー♪

歌詞和訳

街頭は、色とりどり。
赤、白、そして青。
足を引きずって歩く人々、
靴を履いたまま寝てる人々、（※１）
道路の前方には、警告サインが見える。
たくさんの人々が、死んだほうがましだと言ってる。
悪魔って感じじゃないが、彼らにとって、俺は悪魔だ。
だから、できる限りの方法で、忘れようと試みる。

自由な世界（※２）で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けてやる。

夜、ひとりの女を見てる。
その手に赤ん坊を抱えて、
ゴミ箱の近くには、古い街灯がある。
今、彼女は子供を捨てて、麻薬を撃ちに行ってしまう。
彼女は、人生も、自分のやってきたことも嫌悪している。
決して学校に行くことのない子供が、もうひとり増えただけ。
恋に落ちることも、オシャレになることも、あるはずない。

自由な世界で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けてやる。

我々には、千の光点（※３）がある。
ホームレスの人のために、
もっと優しく、穏やかな機関銃の手をもってる。
我々には、デパートだってトイレットペーパーだってある。
発泡スチロールの箱もある、オゾン層（※４）のためにさ。
希望を持ち続けろと言う、人民の味方だっている。（※５）
燃やす燃料があり、走る道だってある。

自由な世界で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けよう。
自由な世界で、ロックし続けてやる。

注釈

※１People sleeping in their shoes
　　ホームレスの人々について言及したもので、
　　この歌が書かれた当時、ホームレスは大きな問題だった。

※２free world：フリーワールド、自由世界

自由世界(ジユウセカイ)とは？意味や使い方 - コトバンク

デジタル大辞泉 - 自由世界の用語解説 - 第二次大戦後、資本主義諸国が、社会主義諸国に対して自らの陣営に所属する諸国を総括した名称。自由主義世界。自由主義陣営。

※３a thousand points of light
　　ジョージ H.W.ブッシュが 1989年の就任式で述べた言葉で、
　　我々全員が、公共事業にボランティアとして参加するよう促すもの。

Thousand points of light - Wikipedia

ジョージ・H・W・ブッシュ米大統領によって広められ、後にボランティア活動を支援するためにブッシュ大統領が設立した民間の非営利団体の名前にもなった。

※４ozone layer：オゾン層

オゾン層って今どうなってるの？人類が「やればできる！」ことを証明する現状とは？ - フロントロウ｜楽しく世界が広がるメディア

オゾン層にぽっかり開いてしまった穴は、年々少しずつ回復している。望みを捨てず、人類みんなが力を合わせれば、気候変動や環境破壊にだって立ち向かえるのだという励みになる、オゾン層破壊の現状とは？（フロントロウ編集部）

※５ジェシー・ジャクソンのことのよう。

Lyrics : Neil Young "Rockin' In The Free World"

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その他動画

MVはこちらで、、、

英国グラストンベリーでも、大合唱になっていた。

Neil Young - Rockin' In The Free World (Glastonbury 2009)

アコースティックなライブはこちらで、、、

Neil Young - Keep on Rockin' in the Free World (Live at Farm Aid 1990)

解説・解釈

ニール・ヤングと言うと、アコギなイメージなんですけど、この曲ロッキンなんだよね。

若きパール・ジャムとの共演映像の大御所ニール・ヤングが、怖ろしくカッコイイ❣

冷戦時代が終わりを迎えるころとは言え、「free world（自由世界）」とは、

東側（社会主義諸国）に対しての、いわゆる西側（資本主義）諸国の意味合いが

強い気がします。皮肉に満ちた社会派の歌詞だと、単なる「自由な」という気がしない。

唄っちゃうだけなんですがね「キープ・オン・ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」🤘

そうなんですよぉー、先日、ジャック・ホワイトがカッコイイことをやってたんですわ。

Jack White: Rockin’ in the Free World (Live) | SNL50: The Homecoming Concert

あーん、もう、なんて素敵なんでしょ、最後のギターゾロを、ぜひご覧あれ🎸

この映像って『サタデー・ナイト・ライヴ』50周年記念番組だったようなんですが、

ニルヴァーナ、ポスト・マローンを迎えて披露した“Smells Like Teen Spirit”の公式映像が公開 | NME Japan

いやぁー、ポスト・マローン＆ニルヴァーナも、超絶鳥肌ものですぜ❣

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参考・出典

「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」Wikiによると、、、

ニール・ヤングが1989年10月にアルバム『フリーダム』で発表した楽曲。
アルバムの冒頭にアコースティック・ヴァージョン、
エンディングにエレクトリック・ヴァージョンが収録され、
エレクトリック・ヴァージョンをA面に収録したシングルもリリースされた。

本作のタイトルは、クレイジー・ホースのギタリスト、
フランク・"ポンチョ"・サンペドロがヤングとの会話で語ったフレーズが
元になっている。ヤングは1日でこの曲を作り上げ、1989年2月21日の
シアトル公演において、リハーサルなしで初演した。
歌詞に関しては、本作の初演の前月にアメリカ合衆国大統領となった
ジョージ・H・W・ブッシュの批判に加えて、ルーホッラー・ホメイニーが
アメリカを「Great Satan」と評したことや、
1988年アメリカ合衆国大統領選挙において民主党からの候補となった
ジェシー・ジャクソンのスローガンについても言及されている。

パール・ジャム - 1992年よりライヴで演奏しており、
1993年のMTV Video Music Awardsの授賞式では、
ヤング本人と共にこの曲を演奏した。

「Rockin' In The Free World by Neil Young」英語版Songfactsによると、、、

この曲は、ニール・ヤングが太平洋岸北西部をツアーしていた1989年2月に書かれた。
ちょうどイランのアヤトラ・ホメニ師が、サルマン・ラシュディの物議を醸した小説
『悪魔の詩』を理由に、イスラム教徒にラシュディを殺すよう命じるファトワを
出したばかりで、ロシアは最近アフガニスタンから軍を撤退させたばかりだった。
一方、ヤングとギタリストのフランク・「ポンチョ」・サンペドロは、
ポートランドへ旅しながら世界情勢について考えていた。

「ロシアと米国の間には文化交流があるはずだった」
とサンペドロは2018年のインタビューでモジョ誌に振り返った。
「ロシアはニール・ヤングとクレイジー・ホースを迎え入れ、
　俺たちはロシアのバレエ団を迎えることになったんだ！
　突然、この契約を宣伝していたロシアの男が金を持って逃げたんだ。
　俺たちはみんながっかりして、俺は彼を見て
　『俺たちは自由な世界でロックし続けるしかないんだな』と言った。
　すると彼は『そうだな、ポンチョ、それはいい歌詞だ。
　もしよければ、それを使うよ』と言ったんだ」

「それで俺たちはポートランドのホテルにチェックインしたんだ」
とギタリストは続けた。
「そして俺たちは歌が必要だった。ロックが必要だった。何曲か書いていて、
　それらは良かったが、本物のロックがなかった。僕は言ったんだ。
　『おい、今夜、部屋に入って、今起きているすべてのことを考えてみろ。
　　アヤトラ、アフガニスタンのすべて、勃発しているすべての戦争、
　　アメリカのすべての問題…『自由な世界でロックし続けろ』、
　　つまり、何かをまとめて、歌を作ろう！』。
　そして翌朝、僕たちは出発するためにバスに乗り込んだ。
　すると彼は言ったんだ。『よし、やったぞ！』」

これは当時起こっていた政治的変化に触発されたもので、
ジョージ・ブッシュ大統領第１次政権を強く批判する内容だった。
歌詞の一部はブッシュの選挙演説を揶揄している。