本日の1曲
レディオヘッドの「2 + 2 = 5(ザ・ルークウォーム)」🪰6thアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ(Hail to the Thief)』(2003年)より。
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Live from London, November 2003歌詞和訳
さあ始めよう。いい入りだ、ジョニー。君は、天下国家を論じるほどの夢想家なのか?
僕なら、永久に家にいる。
そこは、2足す2が常に5になるところだ。(※1)
僕は、線路を敷くよ。
土のう(※2)を積んで隠れるんだ。
1月に、4月の雨。
そして、2足す2が常に5になる。
今じゃ、悪魔のなすがまま。
逃げ場はない。
悲鳴を上げようが、大声で叫けぼうが、
もはや手遅れだ。
なぜならば、、
君はずっと、
注意を払ってこなかった。
注意を払わなかった。
注意を払わなかった。
注意を払わなかった。
君はずっと、
注意を払ってこなかった。
注意を払わなかった。
注意を払わなかった。
注意を払わなかった。
君はずっと、
注意を払ってこなかった。
注意を払わなかった。
注意を払わなかった。
注意を払わなかった。
君はずっと、
注意を払ってこなかった。
注意を払わなかった。
注意を払わなかった。
注意を払わなかった。
一緒に歌おうとするんだけど、
完全に間違っている。
だって僕は違う、違うから。
僕は、蝿のように、奴らを叩くけど、
蝿みたいに、虫は何度も現れる。
違う、だけど僕は違うんだ。
泥棒万歳。(※3)
泥棒万歳。
だけど僕は違う、だけど違うんだ。
だけど僕は違う、だけど違うんだ。
自分の権限に疑問持つな、自分を箱に押し込めるな。
だって僕は違う、違うから。
ああ、王様に伝えに行け。
空が落ちてくるってさ。
でもそうじゃない、でも違うんだ。
でもそうじゃない、多分違う。
多分。。
注釈
※1:「2 + 2 = 5」
2 + 2 = 5 - Wikipedia
非論理的な表現をするために、特に論理的理論と矛盾する理論的な記述を置き換えるための例えとして使用されることがある。
ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』において、
主人公ウィンストン・スミスは、
「結局、党が2+2=5というとき、それを信じなければならない」
ことに疑問を抱いている。ジョージ・オーウェルはウィンストンにこういわせている。
「いわゆる自由とは、2+2=4と言う自由である。
これを認めると、他の自由もまた、認めることになる。」
※2sandbag:土嚢(どのう)

土嚢 - Wikipedia
布袋の中に土砂を詰めて用いる土木資材のこと。水害時の応急対策や土木工事全般に用いられるほか、爆発物の処理、銃弾や砲弾破片を防ぐ遮蔽物などにも用いられる。
※3Hail to the Thief:泥棒万歳
2000年のアメリカ合衆国大統領選挙における一連の投票結果争訟の後、
アル・ゴア支持者達がジョージ・W・ブッシュを「ブッシュが選挙結果を操作した
(ゴアの票を盗んだ)」と批判する目的で用いたフレーズである。
なお、このフレーズは、アメリカ大統領のための賛歌
『Hail to the Chief(大統領万歳)』 のもじりである。
Lyrics : Radiohead "2 + 2 = 5 (The Lukewarm.)"
その他動画
公式音源は、こちらで、、、
2 + 2 = 5
Provided to YouTube by Beggars Group Digital Ltd.2 + 2 = 5 · RadioheadHail To the Thief℗ 2003 XL Recordings LtdReleased on: 2003-06-09Associated Performer: ...
解説・解釈
またまた、レディオヘッドの「2 + 2 = 5」のライブ映像が公開されていた。そして、この哲学的な題名に魅入られて、クリックしてしまうと、、
静かに始まって、いきなり爆音が来る感じって、コレは、MUSE系じゃないか?!
この数学的には矛盾した「2+2=5」というのは、ジョージ・オーウェル『1984年』からで、
ビッグ・ブラザーという独裁者に支配された党においては「2+2=5」が正しいとされれば、
みながそうだと同調し、「現実認識を自己規制により操作された状態」に陥るというもの。
自由な思考を停止し、「ぬるま湯」の中に浸かったまま、いつのまにか悪事に加担してゆく。
SNS情報
レディオヘッド
— Radiohead videos (@raradiohead) July 16, 2020
Radiohead
2+2=5 pic.twitter.com/h6zWON1HSy
レディオヘッド
— Radiohead videos (@raradiohead) December 8, 2021
Radiohead
2+2=5(2016) pic.twitter.com/jMxw9eyUyn
参考・出典
「2 + 2 = 5 (song)」英語版Wikiによると、、、「2 + 2 = 5」(「The Lukewarm.」という副題が付くこともある)は、
イギリスのロックバンド、レディオヘッドの曲である。
6枚目のスタジオアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』(2003年)の
オープニングトラックであり、3枚目にして最後のシングルとしてリリースされた。
「2 + 2 = 5」は、大音量でクライマックスへと盛り上がるロックソング。
2002年にロサンゼルスのハリウッドにあるオーシャン・ウェイ・レコーディング・
スタジオで、プロデューサーにナイジェル・ゴッドリッチを迎えて録音された。
スタジオテストとして録音され、2時間で完成した。
タイトルは、ジョージ・オーウェルの1949年のディストピア小説『1984年』の
スローガン「2足す2は5」を参照している。
この曲の別名「The Lukewarm」は、ダンテの『神曲』神曲「神々の黙示録」を
参照しており、そこで「ぬるま湯」とは地獄で何も悪いことをしていないが
悪事に反対しない人々のことである。
Genius Lyrics注釈によると、、、
ヨークは、ダンテによれば「ぬるま湯」とは…
「どうでもいいと思っている人たち…「ぬるま湯」とは、
神曲の淵にいて、門の近くをうろうろしているものの、
実際には脱出できない人たちのことだ。
「俺たちはここで何をしているんだ?何もしていないのに」と彼らは言う。
ダンテの目には、
「お前はまさにそのためにここにいるんだ。何もしていない。
ただ成り行きに任せているだけだ」と映るのだ。」
「2 + 2 = 5 by Radiohead」英語版Songfactsによると、、、
これは、物事が必ずしも見た目どおりではないということについて。
1月に 4月には雨が降る、2と2 を足すと5 になる、
"hail to the chief" ではなく "hail to the thief"
という表現などである。
曲のタイトル「2+2=5」は、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に由来。
小説の中で、ビッグ・ブラザーは人々に、かつて真実だと知っていたことを
否定するよう教えていた。2+2=4ではなく、2+2=5だと教えているのだ。
このテーマは曲のテーマと密接に関係している。
アルバムタイトルはこの曲に由来しており、ジョージ・ブッシュが
2000年のアメリカ大統領選挙を「盗んだ」ことを暗示している。
Q誌2008年4月号によると、
この曲はアルバムの歌詞のテーマを象徴するものであり、9.11後の
オーウェル的な、何もかもがつじつまが合わない世界を描いている。
このビジョンは、トム・ヨークがBBCラジオ4のニュース速報を強迫観念的に
聴いていたことに触発されたものだ。この時、ヨークは
「Hail To The Thief(泥棒万歳)」というフレーズを初めて耳にした。
このフレーズは元々、19世紀のアメリカ大統領ジョン・クィンシー・アダムズを
表すために使われていた。
曲の冒頭で、ジョニー・グリーンウッドが「さあ、始めよう」と言うのが
かすかに聞こえ、それに対して彼の兄弟コリンが
「いい始まり方だね、ジョニー」と答えている。
レディオヘッド歌詞和訳一覧
あとがき
戦後80年で、ここのところ、日本の戦争映画ばかり観てしまった。。なぜ、そこまで洗脳されてしまうのか?戦争下の民衆の同調圧力の恐怖に、
「お国のために・・・」が、「2 + 2 = 5」と重なってしまったのである。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2022年)
『ラーゲリより愛を込めて』(2022年)
『日本のいちばん長い日』(1967年)
『火垂るの墓』(1988年)
ずんずん重くなってゆく、昨夜観た『火垂るの墓』は最も辛い、救いがない。