本日の1曲
イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」、名ツインギターが聴こえてくる🌴🌴5thアルバム『ホテル・カリフォルニア(Hotel California)』(1976年)より。
おすすめ動画
Live from the Capital Centre in Landover, Maryland in 1977歌詞和訳
暗い砂漠のハイウェイ、、、俺の髪に、ひんやりした風を感じる。
コリタス(※1)の生暖かい臭いが、
立ち上り、充満している。
行く手のはるか遠くに、
俺は、ちらちら光るライトを見た。
頭は、重くなっていたし、視界は、ぼやけてきていた。
今夜は、ここまでにせねばなるまい。
彼女は、玄関に立っていた。
俺には、伝道の鐘(※2)が、聴こえたよ。
俺は、ひそかに思ったんだ。
「ここは、天国にもなりゃ、地獄にもなりそうだ。」ってね。
そして、彼女は、キャンドルを灯し、
俺を、案内した。
廊下を下ると、声がした。
俺が、聞いたのは、こんな感じだったと思うぜ。
ホテル・カリフォルニア(※3)へ、ようこそ。
この素晴らしい場所へ、この素敵な面々。
ホテル・カリフォルニアは、いつでも、お部屋を、ご用意できます。
一年中いつでも、ここは、あなた様を、お待ちしております。
彼女の心は、ティファニー(※4)に、酔っていた。
彼女は、メルセデス・ベンツ(※5)を、持ってて、
たくさんのイケメンズを、はべらせてた。
彼女は、友達だって、言ってたが。
どんだけ、彼らは、中庭で踊ってるんだか。
甘い、夏の、汗、、、
想い出のダンス。。。
忘却のダンス。。。
それで、俺は、ボーイ長を呼びつけた。
「ワインを、持って来てくれないか。」
彼は言った。「そのような蒸留酒(※6)は、
1969年以降、こちらにはご用意しておりません。」
なおも、あの声が、遠くから聞こえてくる。
真夜中に、君を、叩き起こす。
彼らが、言ってるのを、聴いてるだけだ。
ホテル・カリフォルニアへ、ようこそ。
この素晴らしい場所へ、この素敵な面々。
ホテル・カリフォルニアは、ぜいたくに、お過ごし頂けます。
なんて楽しい、サプライズ。アリバイを、ご用意下さい。
鏡張りの天井。
冷えたピンク・シャンパン、そして彼女は、言った。
「私達、ここではみな、囚人みたいなものなのよ。自らの意思で捕らわれたね。」
そして、彼らは、支配人室で、祝宴を集った。
スチールのナイフで、ごちそうをつついた。(※7)
けど、その野獣を、ただ殺すことはできなかった。
最後に、憶えてるのは、 俺が、出口に走ってたこと。
俺は、以前いた場所に戻る通路を、捜さなければならなかったんだ。
「リラックスして下さい。」警備員は、言った。
「私達は、受け付けるように、プログラムされております。
お客様は、お好きなときに、チェックアウトできるんですから。(※8)
けど、あなたは、決して、立ち去ることは、できないでしょう。。。」
注釈
※1colitas:コリタス by Genius Lyrics注釈スペイン語で文字通り「小さな尻尾」を意味する。
ドン・フェルダーはインタビューでこのセリフについて次のように説明している。
「コリタスは夜に咲く砂漠で育つ植物で、ある種刺激的でファンキーな香りがする。
ドン・ヘンリーは、その曲の多くの歌詞を思いついたし、コリタスも思いついた。
歌詞を書くときは、見るもの、嗅ぐもの、味わうもの、聞くものなど、
複数の感覚に触れる歌詞を書こうする。
「伝道の鐘を聞いた」、または「コリタスの暖かい匂い」は、
嗅覚を通して何かを関連付けることができることについて話している。
そんなものさ。それが「コリタス」の由来だ。」
この言葉は、マリファナを表すメキシコのスラングであると広く噂されているが、
バンドのメンバーの誰もこの解釈に取り組んでいない。
グレン・フライは 2003 年に SF クロニクルに次のように語っている。
「コリタスとは、植物の一番上の小さな尾という意味だ。
それは私の人生の暗く奇妙な時期だった。」
※2mission bell:カリフォルニアで最も古い内陸伝道所の1つ、
サン ミゲル アルカンゲル?
※3Hotel California:ホテル・カリフォルニア by Genius Lyrics注釈
1980 年代、一部のキリスト教伝道者は、「ホテル カリフォルニア」とは、
サタニズムの創始者であるアントン・ラヴェイが購入し、
サタン教会に改宗したサンフランシスコのホテルを指していると主張した。
現実のホテル カリフォルニアが何であるか、またはあったかについて、
もうひとつの長い間ささやかれているウワサは、カリフォルニア州カマリロの
カマリロ州立精神病院を指しているというもの。
この曲が書かれる前から、何人かのスタッフと元患者は、
「ホテルカリフォルニア」と呼んでいた。
病院は、1997年に閉鎖され、現在はチャネル諸島にある
カリフォルニア州立大学のキャンパスになっている。
※4Tiffany:ティファニー
※5Mercedes-Benz:ジャニス・ジョプリンの曲「Mercedes-Benz」への言及。
※6spirit:スピリット、蒸留酒by Genius Lyrics注釈
「スピリッツ」は高度に蒸留されたリキュールで、ワインはスピリッツではない。
したがって「spirit」は別の意味で使用されている。ムードまたはフィーリング。
2009年のインタビューで、このワインとスピリットの不一致について
尋ねられたとき、ヘンリーは次のように答えた。
「ご指導ありがとう、いや、君は、これを僕に知らせた最初の人ではない。
歌詞を完全に誤解し、メタファーを見逃したのは、君が初めてではないよ。
僕を信じてくれよ、自分の時間に十分なアルコール飲料を消費して、
それらがどのように作られ、適切な命名法が何であるかを知った。
けど、歌の中のその行は、アルコール飲料とはほとんど、あるいは、
まったく関係がない、それは社会政治的な声明なんだ。
僕の唯一の後悔は、君にそれを詳細に説明しなければならないことさ。」
では、1969 年に何が起こったのでしょうか。
「いっぱいだよ。1969年、特に過剰なウッドストック・フェスティバルと、
恐ろしいオルタモント・フリーコンサートは、
音楽ビジネスにおける社会変革の短い支配が終わり、
快楽主義と冷笑主義が台頭した年と見なされることがよくある。
1969年は、カトリック教会が一般の崇拝者に、司祭と同じワインを
与えるためにそのミサを再編成した年でもある。
そして、それは論争の的となった悪魔の聖書が出版された年です。
要するに、1969年は、ドン・ヘンリーのように、
歌詞を少し謎めいたものにしたい場合に最適表現なのさ。」
※7steely knives(複数の鉄製ナイフ)
グレン・フライが『Very Best Of』のライナー ノーツで説明しているように、
このセリフの「スティーリー」という形容詞はスティーリー・ダンに対するもの。
「あいつらは鋼のナイフでそれを刺しますが、獣を殺すことはできない、という
スティーリー・ダンへのちょっとした付箋さ。
どうやら、ウォルター・ベッカーのガールフレンドはイーグルスが大好きで、
いつもイーグルスを流していた。彼はそれが気に入らなかったんだと思う。
それで、ある日、彼らが喧嘩をしていたという話があり、それが、
スティーリー・ダンの「裏切りの売女(Everything You Did)」の
「イーグルスを上げて、隣人が聞いている」という歌詞の起源だった。
「ホテル・カリフォルニア」の執筆中に、ボレーすることにした。
スティーリー・ダンを、あからさまに言及するのではなく、
ほのめかしたかっただけなので「ダン」は「ナイフ」に変更された。」
Steely Dan "Everything You Did" Lyrics
幻想の摩天楼/スティーリー・ダン[SHM-CD]
posted with カエレバ
※8checkoutは、北米でしばしば「自殺する」の婉曲表現に用いられるため、
この一節は「死ぬまで逃げられない」と掛け言葉になってるとも解釈できる。
Lyrics : Eagles "Hotel California"
ホテル・カリフォルニア エクスパンデッド・エディション [ イーグルス ]
posted with カエレバ
その他動画
公式音源はこちらで、、、ロックの殿堂入りライブはこちらで、、、
解説・解釈
寝苦しい夏の夜には、懐かしいこの曲が聴こえてくるんだなぁ。。。「ホテル・カリフォルニアへ、ようこそ。」黒服のボーイに荷物を奪われる。
そこは囚われたら最期、二度と離れられない快楽の世界。あの有名なホテル☆
ゴージャスなカノウ姉妹が、水辺でイケメンズを侍らせ、私を手招きしていた??
不思議な世界なんですよぉ、この歌詞。。。意欲がわく?!(笑)
参考・出典
『ホテル・カリフォルニア』(Hotel California) by Wikipedia作詞・作曲は、ドン・フェルダー、ドン・ヘンリー、グレン・フライとなっているが、 イントロのギター、メロディー、後半のツインギター・ソロ、サウンドも含めて、
作曲はドン・フェルダーが担当した。詞作はドン・ヘンリーである。
グレン・フライはこの曲の詞曲への貢献はほとんどないが、
詞のアイデアを出したとされる。
この曲の舞台は、、
コリタス(サボテンの一種、メキシコでマリファナの隠語でもある)の香りたつ、
カリフォルニアの砂漠エリアのハイウェイ。主人公は、長時間の運転に疲れて、
休むために立ち寄った小綺麗なホテルに幾日か滞在し、快適な日々を送っていた。
しかし、堕落して快楽主義的な過ごし方を続ける滞在客たちに嫌気が差して、
以前の自分の日常生活に戻るため、ホテルを去ろうとしたものの、
離れようにも離れられなくなった…というミニストーリーである。
ドン・ヘンリーは2007年9月11日の英デイリー・メール紙にてそれらについて
「幾つかのこの曲の歌詞の拡大解釈には大変驚かされ続けている。
この歌詞の内容は、アメリカ文化の度を越した不品行と
私達の知合いだった女の子達についてだった。
しかし芸術と商業主義との危ういバランスについてでもあった。」と述べている。
あとがき
(2009.7.20の投稿を修正しました。)
なんだか、サイコサスペンス系の映画のようですねぇ。恐いですねぇ。
ふふふ、、、ちょっと、背筋が、ひんやりしてきたでしょうか?!(笑)
>> Na... 様
「注文の多い料理店」イメージ近いかもです。恐怖感が、似てるのかな?(笑)
23拍手👏ありがとうございました。