デヴィッド・ボウイ、モット・ザ・フープルの『すべての若き野郎ども』☆彡
デヴィッド・ボウイがモット・ザ・フープルに提供した楽曲。(1972年)
David Bowie Live at the Isle of Wight
ビリーが夜通し、彼の自殺についてしゃべってたよ。
彼は25歳の時、どうやって頭に蹴りを入れたかってさ。(※1)
スピードジャイブ(※2)は、生き続けたくないんだよ。
君は、25歳、ウエンディは、マーク&スパークス(※3)から服を盗んでる。
フレディは、顔から星を剥ぎとろうとして、シミをつくったってさ。
ファンキーな、ちっちゃいボートレースさ。(※4)
TVマンは、狂って言ってるよ。我々は、未熟で、非行の破壊者だってさ。
ああ、僕は、T・レックス(※5)を見るのに、TVがいるんだよ。
なあ、君は、思っただろ。僕が、ダメな奴だって。
すべての若き野郎ども、、、
ニュースを、伝えるんだ。。。(どこへ)
ブーガルー野郎ども、、、(立ち上がって、来い)
ニュースを、伝えるんだ。。。
すべての若き野郎ども、、、(君の声が、聴きたいよ)
ニュースを、伝えるんだ。。。(君に、会いたいんだよ)
ブーガルー野郎ども、、、(そして、君ら皆と、話がしたい)
ニュースを、伝えるんだ。。。
さて、ルーシーは、魅力的さ。彼、女王様みたいに着飾ってね。
けど、彼は、ラバのようにキックできるのさ。マジ卑劣なやつ。
けど、僕らは、彼を、愛せるんだ。ああ、そうとも、愛せる。
そして、僕の兄弟は、家じゃ、ビートルズやストーンズだよ。
僕らは、決して排除しようってんじゃない。あの革命のたわごとなんかでさ。
なんて、退屈で、邪魔くさいのが多すぎるんだ。
今、僕は、ワインを、たらふく飲んで、いい気持ちなんだよ。
ベッドまで、子猫ちゃん達と、競争さ。
ああ、コンクリートに囲まれてるのか?
ん、、、僕の頭の中のこと?
僕、ダメな奴なんだよ。
すべての若き野郎ども、、、
ニュースを、伝えるんだ。。。(どこへ)
ブーガルー野郎ども、、、(立ち上がれ)
ニュースを、伝えるんだ。。。
すべての若き野郎ども、、、(君の声が、聴きたよ)
ニュースを、伝えるんだ。。。(君に、会いたいんだよ)
ブーガルー野郎ども、、、(そして、君と、話したいんだ)
ニュースを、伝えるんだ。。。
※1kick it in the head:「頭の中で蹴る」は「バケツを蹴る」に由来し自殺を意味する。
※2speed jive:「スピードジャイブ」は「ジャイブトーク」に由来し、
「長い話を短くする」という意味。また、覚醒剤(特にアンフェタミン)を
使用している誰かによって噴出されたナンセンスを意味することもある。
※3Marks and Sparks≒Marks and Spencer
マークス・アンド・スペンサー《英国の衣類・家庭用品・食品などの小売チェーン》
※4Boat race:「ボートレース」は「顔」を表すコックニーの押韻スラング。
ボウイは彼の顔がにきびの傷跡からファンキーに見えると言っている。
※5T.Rex:T・レックス マーク・ボランを中心にグラムロック代表格の英国バンド。
※6Boogaloo:ブーガルー
1965年から1970年ごろにかけて主にニューヨークで流行したラテン音楽の一種。
70年代以降、ブーガルー自体は「一過性の流行」「時代のあだ花」などと軽視された。
Lyrics : Mott The Hoople "All The Young Dudes"
モット・ザ・フープルはこちらで、、
若かりしライブ音源(1973年)はこちらで、、、
『すべての若き野郎ども』Wikiによると、、、
「ティーン(10代)の讃歌」や、「グラムロックの讃歌」であると考えられている。
グラムロックは異性愛者の集まりであるが「ゲイ(同性愛者)の讃歌」とも考えられている。
ボウイが『ローリング・ストーン』誌で応じたインタビューによると、
アルバム『ジギー・スターダスト』収録の歌「5年間」(Five Years)で
ニュースキャスターが伝えていたニュースと同じニュースを若者たちは伝えている。
そのニュースとは、地球滅亡まで5年しか残されていないという事実である。
ボウイは次のように説明した。
「地球が終わるまでの時間は5年間だ。
天然資源が枯渇することで世界は終わるだろうとアナウンスされた。
ジギーは全てのキッズが望むものを手に入れることができる地位にいる。
高齢の人々は現実とのあらゆる接触から逃避し、
キッズは何でも略奪することを自己裁量に任された。
ジギーはロックンロール・バンドをやっていて、
キッズはもはやロックンロールを求めない。
それを演奏する電力は無くなっている。ニュースが何も無いため、
ジギーのアドバイザーは彼にニュースを集め、それを歌うように言った。
だからジギーはそのようにし、恐ろしいニュースが存在している。
「すべての若き野郎ども」は、このニュースについての歌だ。
それは人々が考えているような若者の讃歌ではない。それは完全に逆だ。」
『ジギー・スターダスト』「5年間」は、、、
1992年4月20日に行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートにおいて、
クイーンのメンバー3人、デヴィッド・ボウイ、イアン・ハンター、ミック・ロンソン、
デフ・レパードのジョー・エリオットとフィル・コリンのコラボレーションとして
「すべての若き野郎ども」が演奏された。
デヴィッド・ボウイ歌詞和訳一覧
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