本日の1曲
クランベリーズの「ゾンビ」🧟2ndアルバム『ノー・ニード・トゥ・アーギュ(No Need to Argue)』 (1994年)。
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Live concert at the Palais Omnisports de Paris-Bercy 1999 Paris歌詞和訳
またひとつ、下層階級の頭がうなだれる。子供は、ゆっくりと連れ去られ、(※1)
暴力が、こんな沈黙をもたらしたのだ。
私達は、一体誰と間違われたの?
だけど解るでしょ。それは、私じゃない、私の家族でもない。
君の頭の中で、君の頭の中で、あいつらは戦っている。
あいつらの戦車と爆弾で、あいつらの爆弾と銃で、
君の頭の中で、君の頭の中で、みなが泣いている。
君の頭の中で、君の頭の中で、
ソンビ、ゾンビ、ゾンビ。。
君の頭の中、君の頭の中には何が?
ソンビ、ゾンビ、ゾンビ。。
Doo, doo, doo, doo
Doo, doo, doo, doo
Doo, doo, doo, doo
Doo, doo, doo, doo
またひとり、母親が崩れ落ちる。
心が奪われてゆく。
暴動が、沈黙を引き起こすとき、
私達は、間違いなく誤解される。
それは、変わらぬ古きテーマ。
1916年からずっと。(※2)
君の頭の中で、君の頭の中で、あいつらは戦っている。
あいつらの戦車と爆弾で、あいつらの爆弾と銃で、
君の頭の中で、君の頭の中で、みなが死に逝く。
君の頭の中で、君の頭の中で、
ソンビ、ゾンビ、ゾンビ。。
君の頭の中、君の頭の中には何が?
ソンビ、ゾンビ、ゾンビ。。
Oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh, eh-eh-oh, ya-ya
注釈
※Zombie:ソンビオリオーダンは歌詞に登場する「ゾンビ」の由来を決して明かさなかったが、
この曲に登場するゾンビには様々な解釈がある。
・戦争の扇動者の象徴。
オリオーダンは、彼らを知性のない、頭脳のない殺人マシンと呼んでいる。
・戦闘員のこと。
彼らは奴隷化され、周囲の状況や行動の結果など気にも留めず、
ただ命令に従って行動する。
・亡くなった民間人のこと。
ゾンビが死後も永遠に生き続けるように、亡くなった罪のない人々は、
彼らを殺した者たちの心に永遠に刻まれる。
・子供たちのこと。
彼らは死んでしまい、彼らの痛みは消え去ったが、
彼らは深く愛されていたので、その痛みが今も生き続けている。
・ゾンビはイギリス軍とIRAの戦いの証人のこと。
ニュースやドキュメンタリー映像には、生き残った人々(罪のない人々)の
顔が映っているが、砲弾によるショックで感情が表に出ていない。
・ゾンビは、紛争全体のメタファー。
影響を受けた人々の大多数が平和を望んでいるにもかかわらず、
決して終息せず、終わらせることもできない戦争、暴力は無意味で無駄に思え、
まるで戦いが陰湿な循環の中で世代を超えて受け継がれているかのようである。
※1ウォリントン爆弾事件
ウォリントン爆破事件は、1993年初頭にイギリスのチェシャー州ウォリントンで
発生した2件の爆弾テロ事件で、最初の事件は2月26日に発生し、
ガス貯蔵施設で爆弾が爆発した。
2件目の事件は3月20日に発生し、ブリッジストリートの商店や企業の外に
設置されたゴミ箱で小型爆弾2個が爆発し、2人の子供が死亡、56人が負傷した。
※2since 1916:イースター蜂起

イースター蜂起 - Wikipedia
1916年の復活祭(イースター)週間にアイルランドで起きた武装蜂起である。この蜂起はイギリスの支配を終わらせ、アイルランド共和国を樹立する目的でアイルランド共和主義者たちが引き起こしたものである。
Lyrics : The Cranberries "Zombie"
その他動画
MVはこちらで、、、
The Cranberries - Zombie (Official Music Video)
Official Music video for Zombie by The Cranberries.Listen to The Cranberries hre - https://TheCranberries.lnk.to/StreamDiscover more about The Cranberries:F...
アンプラグドVer.も素敵だ♪

The Cranberries - Zombie - Le Live
Abonnez-vous pour plus de Lives : http://bit.ly/LeLiveFigaroThe Cranberries interprètent Zombie pour Le Live, l'émission musicale du Figaro
ドロレスのソロ、オーケストラヴァージョンが、カッコイイ♪

Dolores O'Riordan & Sinfonia Varsovia - Zombie (orch. & cond. Adam Sztaba)
Music & lyrics: Dolores O'RiordanOrchestration & conducting: Adam SztabaBacking vocals: Ewelina Kordy, Irena Kijewska, Adam KrylikKeyboards: Łukasz SztabaGui...
解説・解釈
『ゾンビ』と言えば、脳裏に浮かぶのは、クランベリーズの名曲なんだよねぇ♪(2020/04/05 の投稿を更新しました)
この曲は、1960年代後半から2007年頃まで続いた、北アイルランド紛争下、
1993年イギリスのウォリントンで起こった、IRAの爆破事件で、命を落とした
二人の少年を追悼して、ドロレス・オリオーダンが書いた、プロテストソング。
自分はアイルランド人だが、決して「IRA」ではない!という強い意志が込められている。
そして、この激しい怒りが、この曲をより重く歪んだサウンドへと変化させていったようだ。
そうなんですよ、それまでのクランベリーズは、まったく違った印象だったわけで、、
こちらとか、爽やかなメルヘン系の?女子だと思い込んでしまっていたんだが、

The Cranberries - Dreams - ユー・ガット・メール 和訳
クランベリーズの『ドリームス』歌詞日本語訳 映画『ユー・ガット・メール』より♪
先日、再投稿したこちらで、彼女の半生を読んで、アレ?っと思ってしまった。

The Cranberries - Just my Imagination
クランベリーズの『ジャスト・マイ・イマジネーション』歌詞日本語訳
私の印象って、大いに間違っていたんだなと再認識、こんなにヘビィで、このライブの
迫力あるヴォーカル、唸る感じの『ゾォ~ンビィ』の力強さが、たまらなく素晴らしい❣
SNS情報
We’re delighted to share with you the official lyric video for Zombie released today! The video combines the original with footage from our homecoming show at Theatre Royal, Limerick in Dec 1993 as well as footage from our show at the Zenith in Paris 1999 https://t.co/4pg0uyhfHQ pic.twitter.com/PltfbhX9uw
— The Cranberries (@The_Cranberries) October 23, 2020
本日リリースされた「Zombie」の公式歌詞ビデオを
皆さんにご紹介できることを嬉しく思います。
このビデオは、オリジナルと、1993年12月にリムリックの
シアターロイヤルで行われたホームカミングショーの映像、
および 1999年にパリのゼニスで行われたショーの映像を
組み合わせたものです。
参考・出典
「Zombie(The Cranberries Song)」英語版Wikiによると、、、アイルランドのオルタナティブロックバンド、クランベリーズによるプロテストソング。
リードボーカルのドロレス・オリオーダンが、北アイルランド紛争中にイギリスの
ウォリントンで起きた爆破事件の犠牲となった若者たちについて歌っている。
この曲は、クランベリーズのセカンドアルバム『ノー・ニード・トゥ・アーグ』の
リードシングルとして、 1994年9月19日にアイランド・レコードからリリースされた。
1960年代後半から1998年まで北アイルランドで続いた紛争がテーマで、
アイルランド共和主義の準軍事組織である暫定アイルランド共和軍(IRA)は、
北アイルランドにおけるイギリスの統治を終わらせ、この地域を
アイルランド共和国と統一するために武装運動を展開した。共和主義と
統一主義の準軍事組織は、数千回の爆弾攻撃で3,500人以上を殺害した。
爆弾攻撃の一つは1993年3月20日に発生し、イギリスのウォリントンにある
ショッピングストリートでゴミ箱に隠された2つのIRA即席爆発装置が爆発した。
この攻撃で、3歳のジョナサン・ボールと12歳のティム・パリーの2人の子供が死亡し、
56人が負傷した。ボールは破片による負傷のため爆破現場で死亡し、
5日後、パリーは頭部負傷のため病院で死亡した。オリオーダンは町を訪れた後、
事件と子供たちの死について考えた曲を書くことを決めた。
「ロンドンでは何度も爆弾が爆発しました。
ゴミ箱に爆弾が仕掛けられて子供が亡くなったのを覚えています。
だから、この歌には「子供はゆっくりと連れ去られていく」という
歌詞があるんです。[…]私たちはツアーバスに乗っていて、
事件が起きた場所の近くにいたので、本当にショックを受けました。
まだ幼かった、罪のない子供たちがあんなことに巻き込まれたことに
打ちのめされたのを覚えています。
だから、「私じゃない」と言っていたのだと思います。
私はアイルランド人ですが、私ではない、私がやったのではない、と。
アイルランド人である私にとって、特に緊張が高まっていたイギリスでは、
それはとても辛いことでした。」
— ドロレス・オリオーダンは2017年に「ゾンビ」の執筆について語った。
テロリストがアイルランドの名においてこれらの行為を行ったと主張したことに
特に腹を立て、オリオーダンは、
「IRAは私じゃない。私はIRAじゃない。クランベリーズもIRAじゃない。
私の家族も違う。歌の中で『私じゃない、家族でもない』と歌っているのは、
私が言っていることだ。アイルランドじゃない、過去に生きる愚か者たちだ」
と主張した。当時、オライリーダンは「ゾンビ」の「痛烈な歌詞」について
批判を受けたが、それでもこの曲は人道的な観点から書かれたものだと主張した。
オリオーダンは歌詞に登場する「ゾンビ」の由来を決して明かさなかった。
この概念は、その意味を個人が解釈できるものだ。
しかし、このテーマについては論者たちの間で意見が分かれた。
Genius Lyrics 注釈によると、、、
Louder Soundのインタビューで、オリオーディアンはこう回想している。
「当時はものすごく忙しくて、24時間休みなく働いていました」と彼女は語る。
「あの曲はリムリックにいた時に思いついたんです。
最初は夜遅くにアコースティックギターで書いたんです。
アパートで、キャッチーでアンセミックなコーラスを思いついたのを覚えています。
それでリハーサルに持ち込んで、エレキギターを手に取りました。
コーラスにディストーションを入れて、ファーガル・ローラー(ドラム)に
『ドラムをもっと激しく叩いてもいいんじゃないか』と言いました。
アコースティックギターで書いたにもかかわらず、少しロックっぽい曲になりました…。
生楽器を使って、プラグインをたくさん使って、フィードバックやディストーションを
いじっていたので、自然にこうなりました。ツアーに出ると、ライブの要素を
もっといじるようになるんです。当時はグランジ系のバンドがたくさんあったけど、
これはグランジじゃなかった。でもタイミングが良かった。
私たちはグランジの枠に収まらなかった。
だって、ちょっと違うタイプのバンドだったから。
アイルランド出身でリムリック出身で、独自のアイディアをたくさん持っていた。
グランジ系のバンドは、みんな似たようなものが多かったから。」
こちらの記事によると、、、
クランベリーズ「Zombie」MVがアイルランド出身のバンドとしては初の快挙となる10億回再生を達成
クランベリーズが1994年9月にリリースしたセカンド・アルバム『No Need To Argue』からの「Zombie」ミュージック・ビデオが、アイルランド出身のバンドとしては初の快挙となる1億回再生を突破した。このビデオは史上5番目に最も多く視聴されたロック・ビデオとなっている。
「Zombie」は、1993年3月に2人の子供の命を奪い、
56人の負傷者を出したウォリントンでのIRAによる爆弾テロ事件後に、
ドロレス・オリオーダンが抗議のために書いたもので、
ダブリンのウィンドミル・レーン・スタジオで録音され、
クランベリーズの長年の共作者であるスティーヴン・ストリート
(ザ・スミス、ブラー)がプロデュースを手掛けた。
バンドは、「でもね、僕じゃない。僕の家族じゃなんだ」という歌詞が登場する
この曲を、ニュー・アルバムからのリード・シングルにすべきだと主張し、
政治的メッセージが強くない曲の方がよいのではないか、
という周囲の提案に断固として抵抗した。