本日の1曲
シネイド・オコナーの「トロイ」🎠1stアルバム『ライオン・アンド・ザ・コブラ(The Lion and the Cobra)』(1987年)。
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Live At The Dominion Theatre, 1988歌詞和訳
憶えているよ。豪雨のダブリン(※1)で、
夏、長い草の中にずっと座ってた。
温めながら、
憶えているよ。
毎晩、眠れない。
あの頃は、まだまだ若かった。
ひょっとしたら自分たちにできることはすべて、正しいと思ってた。
それから、私たちは、目を盗んで移動した。
あなたはどこに行ったのか、不思議だった。
教えてちょうだい、いつ光が消えてしまったの。
あなたは、立ち上がるわ。
あなたは、戻って来る。
炎から、 不死鳥の如く、
あなたは、学ぶでしょう。
あなたは、立ち上がるわ。
あなたは、戻って来る。
あなたらしくあること。
他に、あなたが燃やすトロイ(※3)はない。
決して、あなたを傷つけるつもりなどなかった。
誓って言う、こんなこと言うつもりじゃなかった。
決して、あなたにそんなことするつもりもなかった。
この次は、代わりに、余計な手出しはしないわ。
ああ、彼女は、あなたを愛してるの?
あなたは、何をしたいの?
私と同じように、彼女もあなたを必要としているの?
彼女を愛してるの?
あなたにとって、彼女は良き人?
私と同じように、彼女はあなたを抱きしめるの?
私が必要?
去るべきなの?
分かってるよ、いつだって、あなたは愛してると言ってくれる。
でも時々、信じていいのだろうかって思うの。
ああ、愛してるわ。
神よ、私はあなたを愛してる。
あなたのためなら、ドラゴン(※4)だって殺す、死んだっていい。
でも、私は立ち上がるわ。
そして、戻って来る。
炎から、 不死鳥の如く。
ずっと学んできた。
私は、立ち上がる。
そしてあなたは、私が戻ってくるのを見るでしょう。
私らしくあること。
他に、私が燃やすトロイ(※3)はない。
そしてあなたは、明かりをつけておくべきだった。
明かりをつけっぱなしにすべきだった。
そうすれば、私はやらなかったし、あなたも知ることはなかった。
そして、もっときつく、あなたを引っ張ったりしなかった。
いいえ、私は、あなたを近づけなかったでしょう。
「いや、行かせない」とは、叫ばなかっただろう。
もし、ドアが閉まらなかったら、
いいえ、私は、あなたを引き寄せなかった。
いいえ、あなたの顔に、キスすることもなかった。
もし最初からそこにいなかったら、あなたは私に抱きしめてと懇願することもなかった。
ああ、でも分かる、あなたは私にそこにいてほしかったのだと、ああ、ああ、ああ。
あなたが投げかけたすべての視線が、私にそう告げていた。
でも、明かりをつけておくべきだった。
明かりをつけっぱなしにすべきだった。
そして炎は燃え尽きた。
でもあなたは、まだ、かんしゃくをおこしてる。
あなたが何を言ったって、変わらない。
あなたは、なおも嘘をついてる。
今なお、嘘つき。
今なお、嘘をついてる。
注釈
※1Dublin:ダブリン※2Phoenix:フェニックス - 不死鳥、あるいは火の鳥とも呼ばれる、伝説上の鳥。
※3W.B.イェイツ の詩「No Second Troy」からの引用。
彼は自分の恋人を、不注意で戦争と大都市トロイの破壊を引き起こした
トロイのヘレネと比較している。
「Why, what could she have done, being what she is?
(ありのままの彼女に、一体何ができたのでくたのだろう?)
Was there another Troy for her to burn?"
(彼女が燃やすトロイは、もう一つあっただろうか?)」
Troy:トロイは、ギリシア神話に登場する都市イリアス。
ギリシア神話のトロイア戦争において、トロイ木馬によって陥落させられた。
※4dragon:ドラゴン
Lyrics : Sinéad O'Connor "Troy"
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MVはこちらで、、、解説・解釈
シネイド・オコナーと言うと、坊主に近いヘアスタイル、バズカットのアップ映像が浮かぶ。凛とした眼差しに、強さと儚さが同居する美しさ、そんな女性だったのかも。
どうしても、クランベリーズのドロレス・オリオーダンと重なってしまうよ。
アイルランドの女性って、繊細な感性を隠しきれない瞳の輝きが美しすぎる。
7月26日に、亡くなっていたのです。ご冥福をお祈りいたします。。R.I.P.☆彡
参考・出典
「Troy by Sinéad O'Connor」英語版Songfactsによると、、、「トロイ」は、シネイド・オコナーの故郷であるダブリンと、
1985年にシネイドが17歳だったときに交通事故で亡くなった母親に対する
怒りの批評である。
彼女は母親から身体的、性的、精神的虐待を受けていたと主張したが、
彼女の主張は真実ではない。他の家族からも異議が唱えられている。
オコナーによると、この曲にはコードが 2つしかない。それは、
彼女がギターで演奏する方法を知っていたのはそのコードだけだったから。
「Troy (song)」英語版Wikiによると、、、
トロイ」は、シネイド・オコナーのデビュー・シングル。
オコナーが書いたこの歌詞は、ウィリアム・バトラー・イェイツの詩
「No Second Troy」に基づいている。
ドキュメンタリー『Sinead O'Connor - Nothing Compares』(2022年)の中で、
彼女はこの曲が母親に関する幼少期のトラウマ的な経験について
歌っていると説明した。