本日の1曲
ジョニ・ミッチェルの「カリフォルニア」🌴4thアルバム『ブルー(Blue)』(1971年)より。
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Live at The Isle of Wight Festival歌詞和訳
フランス、パリの公園に座って、ニュースを読んでる、確かに事態は悪化してるみたい。
彼らは、平和にチャンスなんか与えない。(※1)
それって、私たち数人の夢に過ぎなかった。
まだ見ぬ土地がたくさんあるの。
でも、ここには留まりたくないわ。
古すぎて、寒いし、ここのやり方に染まり過ぎてる。
ああ、でもカリフォルニア、(※2)
カリフォルニア、、私、すぐ帰るわ。
好きな人たちに会いに行くの。
サンセットの豚(※3)に、キスしたいくらい。
カリフォルニア、すぐに帰るわ。
ギリシャの島で白人労働者(※4)に出会った。
彼、ヤギの踊り(※5)がとても上手だったわ。
私に微笑み返してくれた。
でも彼ったら、私のカメラを売るために、取っといたんだ。
ああ、あのならず者、赤い悪党。
彼は、おいしいオムレツとか、シチューとか作ってくれて、
私、一緒に、そこに留まってたかもしれないよ。
でもね、私の心は、あなたを求めて叫んでた。
カリフォルニア、、
カリフォルニア、、私、すぐ帰るわ。
ああ、いい気分にしてくれる、ロックンロールバンド。
私、あなたの一番のファンよ。
カリフォルニア、すぐに帰るわ。
ああ、ひどく淋しくなってくる。
歩いてると、
街は見知らぬ人で溢れてる。
故郷のニュースなんか読んじゃうと、
ただ、憂鬱になるだけ。
ただ、憂鬱になるだけよね。
だから私、チケットを買ったの。
スペイン行きの飛行機に乗って、
パーティーに、赤い砂利道を下りてった。
そこには、たくさんのオシャレな人たちがいて、
ローリングストーン誌(※6)とかヴォーグ(※7)読んでた。
彼らは言った、「どれくらいここにいられるの?」
1週間か、2週間くらいって、答えたわ。
私の肌が茶色くなるまで、そしたら、すぐ帰るんだ。
カリフォルニアへ、、
カリフォルニア、、私、すぐ帰るわ。
ああ、あるがままの私を受け入れてくれる?
他の男に惚れこんでた私、
カリフォルニア、すぐに帰るわ。
ああ、ひどく淋しくなってくる。
歩いてると、
街は見知らぬ人で溢れてる。
故郷のニュースなんか読んでも、
戦争のことばかり詳しくて、
血なまぐさい変わり様。
ああ、あるがままの私を受け入れてくれる?
あるがままの私を受け入れてくれる?
くれるかしら?
あるがままの私を受け入れてくれる?
ふむ、、うーん、、
あるがままの私を受け入れてちょうだい。
注釈
※1They won't give peace a chanceこの曲は、ベトナム戦争の真っ只中、南ベトナム軍が
ラオスに侵攻したちょうどその頃に書かれたもので、
ジョン・レノンの有名な抗議歌を踏まえて書かれた。
※2Californiaは、デヴィッド・クロスビーを象徴している。
※3Sunset pigには、二通りの解釈があるよう。
①サンセット・ストリップの警察官 1966年のヒッピー暴動による
②ジョニミッチェルの行きつけのロサンゼルスのローレルキャニオン近くの
マリブのバーのオーナーが買っていたペットの豚キスするという、
店の常連客全員が行なっていた一種の儀式のようなもの。
※4redneck:レッドネック
ギリシャのクレタ島にある洞窟に住むヒッピーのコミュニティで、
共同生活を送っていたケアリー・ラディッツ氏のことを指しているよう。
※5the goat dance(ヤギの踊り):Capra , Kukeri
※6Rolling Stone:ローリング・ストーン(雑誌)
※7Rolling Stone:ヴォーグ (雑誌)
Lyrics : Joni Mitchell "Blue"
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公式音源はこちらで、、、ジェームス・テイラーとの共演音源はこちらで、、、
解説・解釈
カリフォルニアというと、真っ青な空にヤシの木、夕日に染まる太平洋な絵が浮かぶ。どうしても「夢の」か「ホテル」って付けてしまう、南国楽園のイメージなんですが、、
ジョニ・ミッチェルって、カナダの方よね。ん、「故郷への手紙」??
って?なっちゃうんですが、、どうやら、カリフォルニアに彼氏を独り残して、
ヨーロッパに旅立ったようで、その先々で、歌詞を書いたということのようです。
ギリシャで、荒くれ男?としばし暮らしてたようで、奔放さが歌詞に表れてたり、
さりげなく込められた反戦メッセージが、当時のムーブメントを象徴している。
参考・出典
「カリフォルニア (ジョニ・ミッチェルの曲)」Wikiによると、、、「カリフォルニア」は、ジョニ・ミッチェルが作詞作曲し1971年に発表した楽曲。
グレアム・ナッシュと別れたミッチェルは1970年の春の初め、ヨーロッパに旅立った。
彼女はクレタ島のマタラからナッシュに「私を自由にさせてくれ」という電報を送り、
スペインのフォルメンテラ島でアルバム『ブルー』に収められた曲のいくつかを書いた。
「カリフォルニア」もその一つである。
1971年6月発売の4枚目のアルバム『ブルー』に収録され、
同年10月にシングルカットされた。
1970年10月29日、ミッチェルはジェームズ・テイラーと共にBBCのために
ロンドンの Paris Theatre でコンサートを行い、本作品も演奏された。
このときの音源はいくつかのブートレッグに収められている。
「California (Joni Mitchell song)」英語版Wikiによると、、、
ミッチェルはこの曲を「故郷への手紙」と表現した。
ヨーロッパを旅していたミッチェルは、この曲の最初の詩をフランスのパリで書き、
2番目の詩をスペインで書き、カリフォルニアで経験した創造的な雰囲気を
懐かしみながら、最後の詩を完成させた。
この曲では、彼女はカウンターカルチャーの一員であると考えている
にもかかわらず、カリフォルニアへの深い憧れを表現している。
「Carey」と同様に、「California」は旅行記の形式をとっており、
意識の流れの物語技法を使用している。
「California By Joni Mitchell」英語版Songfactsによると、、、
カナダ生まれのミッチェルは長年南カリフォルニアに住んでおり、
職業生活のほとんどをロサンゼルス近郊のローレルキャニオンなどの
場所で過ごしてきた。
ロバート・プラントとジミー・ペイジはジョニ・ミッチェルの大ファンで、
レッド・ツェッペリンの「Going To California」はこの曲の
影響を受けている。
SNS情報
What lyrics from “California” can you find in this beautiful illustration by Jess Rotter?
— Joni Mitchell (@jonimitchell) July 11, 2021
Listen to “California” on the album BLUE here: https://t.co/EUbshaD4nk. pic.twitter.com/OQiGOW0LIP
あとがき
NYは行ったんだが、LAに行ってない、トホ。今なら、やっぱカリフォルニアでしょ?!(笑)THE #WORLDSERIES MATCHUP IS SET @YANKEES. @DODGERS. 🤩 pic.twitter.com/qajZFWVTkS
— MLB (@MLB) October 21, 2024