ローリング・ストーンズの「チャイルド・オブ・ザ・ムーン」🌛
アルバム『モア・ホット・ロックス (More Hot Rocks) 』(1972年)より。
風が、僕の顔に、雨を吹きつける。
ハイウェイの終点で、太陽が輝く。
月の子供よ、 雨模様の瞳を拭うのだ。
ああ、月の子供よ。
すっかり目覚めて、三日月形の笑顔を、僕におくれ。
光に隠れて、彼女は震えてる。
彼女はランプレディ(※1)の光景のように揺らめく。
月の子供よ、 雨模様の瞳を拭うのだ。
ああ、月の子供よ。
すっかり目覚めて、三日月形の笑顔を、僕におくれ。
霧がかかった道を走行する、先頭の車。
最後の星が、僕のレディを釘付けにしている。
ああ、月の子よ、太陽に昇るよう告げてくれ。
ああ、月の子よ。
霧がかかった一日を与えてくれ パールグレー(※2)、シルバー、銀染色。
すっかり目覚めた、パールグレーの笑顔。
※1lamp lady:Lady with the Lamp
ランプを持った婦人◆夜にランプを持って負傷兵の看護をした
フローレンス・ナイチンゲールのこと。
※2pearly gray:パールグレイ
真珠のような色調を備えた灰色、やや青味をおびた淡灰色。
Lyrics : The Rolling Stones "Child Of The Moon"
ローリング・ストーンズ/モア・ホット・ロックス+3[SHM-CD]
posted with カエレバ
白黒4Kのビデオはこちらで、、、
サイケにアートしてる公式リリックビデオはこちらで、、、
Genius Lyrics注釈によると、、、
サイケデリックとロックンロールのミックスであり、
最終的にザ・ローリング・ストーンズは、サイケデリックな音楽に
終わりを告げ、ロック、ブルース、カントリーへと旅立つ。
歌詞は、非常に詩的なラブソングを描いており、ジャガーが、
マリアンヌ・フェイスフルについて書いたことを意味する。
マリアンヌ・フェイスフルはこちらで、、、
こちらの記事によると、、、
「Child Of The Moon」は、ザ・ローリング・ストーンズの
知られざる名曲のひとつで、アルバム『Beggars Banquet』の
レコーディング・セッションが始まった同年3月に、
プロデューサーのジミー・ミラーとオリンピック・スタジオで録音され、
アルバムには収録されることのなかった大ヒット・シングル
「Jumpin’ Jack Flash」のB面曲として1968年5月にリリース。
ビデオの監督を務めるのは、
同年の『The Rolling Stones Rock and Roll Circus』などで当時のバンドと
頻繁にコラボレーションしていたマイケル・リンゼイ=ホッグだ。
冒頭では、ジミー・ミラーの声を聞くことができる。
The Magazineは、同ビデオについて次のように解説している。
「“Child Of The Moon”は、まるでイギリスのSF/ホラー短編映画のようだ。
イタリアのジャーロ(20世紀の文学・映画のジャンル)『光る眼』や
J・リー・トンプソン監督の1966年カルト・ホラー映画
(後の『ウィッカーマン』にも繋がる)『Eye Of The Devil』を
彷彿とさせる。
このビデオは、(ドラッグによる)幻覚状態がピークに達した時の
夕暮れのような輝きを放ち、マジックアワーの高揚感を冷ややかな不安感で
包み込み、ストーンズのオカルト的な戯れというより、
暗いサブテキストにも同調している」
Allmusicのレビューでは、次のように評している。
「1966年から1967年にかけての作品で彼らが追求していた
ポップでサイケデリックな影響を受けたサウンドよりも、
ややレイドバックでファンキーなロックサウンドへの移行を示すものだった」
また、Elsewhereは、この曲について
「物憂げな名曲。サイケデリック期の(ストーンズの)最後の喘ぎと言える」
とレビューしている。
そうなんですよ、ストーンズと言えば、今や、ロックンロールの代名詞的存在で、
サイケな雰囲気って言うと、どーしてもビートルズのイメージかもしれない。
でも、案外、この辺のストーンズって、なーんかカワユイ気がして、好きなのよ。
まあ、実際に、若くって、可愛いんですけどね?!(笑) ただ、、
木陰に隠れるブライアン・ジョーンズが、一番、ホラー?してるかもしれない☆彡